Jアラートで中国語講座が飛ぶ
1昨日、8時15分に始まるラジオの中国語講座を聞こうとしたら、いきなり英語で「This is immegency」と始まった。後ろで日本語が聞こえていたが、途中からなくなった。英語の内容は、北朝鮮からミサイルが発射されて、太平洋側に落ちたということだった。
落下物を見つけたらすぐに警察に連絡するようにと英語で繰り返す。Jアラートが新潟、宮城、山形の各県に流れたというが、NHKの全国放送で流す必要があるのか。それにしてもなぜ英語の放送なのか。中国語講座は中国人が日本語の勉強のために聞いているかもしれないからか。たぶんNHKは急な「命令」に混乱していたのだろう。
放送は30秒ほどの案内をひたすら繰り返すだけ。これなら番組の最初と最後に入れたらよかったのに。ラジオの語学講座なんて一番の不要不急なので流したのか。数カ月前には6:25からのテレビのラジオ体操が中止になったのを覚えている。これもアナウンサーが同じ内容を30秒おきに繰り返すだけ。
これならば画面の上にテロップを流せば十分なのに、あえて番組をつぶして間抜けな内容を繰り返していた。ほかのNHKの番組はどうなのだろうか。とりあえずテレビもラジオも教育番組はいつでも政府広報に使えるということなのだろう。昔の「大本営発表」ではないが、政府が決めたら、NHKは好きなように使える。
そもそもJアラート(全国瞬時情報システム)自体がどうもわからない。一昨日は通り過ぎてからの発表で、そのうえ後で実は手前の日本海に落ちていたというおまけまで付いた。仮にミサイルが日本列島を横切ったところで、一般の人々に何かできることはない。地震ならば数分前にわかれば火を止めたり倒れそうなものを押さえたりできるが、ミサイルは仮に発射直後にわかっても何もできない。
私には単に保守系政治家が危機感を煽っているようにしか思えない。最近のウクライナ危機に乗じて自衛隊の予算を増やしているのと同じく、「日本も危ない」と広めたくてしかたがない政治家がいっぱいいるのではないか。そうやって危機を煽って軍備費を増やし軍事大国化していく方が都合がいい政治家や財界がJアラートを動かしている気がする。
なぜか外国語講座が完全に飛んだことは全くニュースにもならない。そもそもNHKでもそのことに一切言及がなく、15分も(たぶんそれ以上)平気で番組を潰してHPにも何にも触れていない。意外にこの闇は深いかも。
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