今年はどんな年だったか
誕生日にもバレンタインデーにもクリスマスにもワールドカップにも全く興味はないが、年末年始だけはいつもながら気分が変わる。昨日ぐらいから回顧モードが始まって、ああ、一年が過ぎたと思う。今年はどんな年だったのか。
くだらない個人レベルでは、2月のギックリ腰が大きかった。両手に大量の新聞紙の束を持って集積所に降ろした瞬間、ギーと来た。全く身動きができずに座り込んだ。それ以来、重い荷物は一切持たなくなった。大学から家に分厚い本を持ち帰る時は、宅配便を使う。そのうえ9月に再発したので、さらに怖くなった。
もう61歳なので、よくあることだろう。最近はできるだけ無理な動きはしないが、来年は大丈夫だろうか。もっとどうでもいいことで今年始めたのはふるさと納税。これは九州の自分が生まれた町に収めているので文字通りの「ふるさと」納税だけど、送られてきた巨大なセロリや白菜や人参などの根菜類は実においしかった。
あと1月と2月にも来るので、本当に楽しみだ。友人に聞いてみると、意外にふるさと納税を前からやっている人は多い。大阪出身で大阪市に寄付するが返礼品なしで文楽劇場に特定している人もいた。大阪市が助成金を減らしたからだろう。しかし最近の報道を読むと、東京都全体でふるさと納税による減収が800億円を超すというから、問題ではある。
ほかには年賀状の宛名を手書きでなく印字にしたこと。そんなことはワープロが普及した30年前からみんなやっていたが、私は還暦を過ぎてようやく始めた。簡単なことなのに、長い間その仕組みを導入する暇がなかった、というのが本音かもしれない。今年は全体に余裕ができた気がする。
それは半年の授業のコマを1つ減らしたことも大きかった。私の勤務する大学はコマ数が多い。国立はもちろん、ほかの私大の1.5倍くらい授業をしていた。2年に1度やっていた授業も来年度からなくす予定。そうして自分の時間を作って本を書く(たぶん)。
映画を見る本数も減った。ベネチアなど海外の映画祭に行かなくなったのもあるが、今年はスクリーンで120本ほど。DVDをパソコンで見る装置を備えたのも今年で、これも大きい。ひょっとすると、今年ジャン=リュック・ゴダールが亡くなったこともあるかもしれない。映画の神様がいなくなって、完全に「宗教」から解放された気がする。
世界全体を見れば2月からのウクライナ戦争があり、国内では安倍元首相の銃撃事件があった。しかし私個人は、余裕ある生活へ向けてゆっくりシフトを始めた年だった。
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