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2023年3月25日 (土)

WBCがあやしい

実は、WBCの決勝戦で日本が勝った瞬間をテレビで見ていた。これは全くの偶然で、たまたま自宅近くの居酒屋のランチに11時半過ぎに入ったらテレビでやっていたから。ちょうど9回表、大谷翔平が起用されて投球練習が始まった。

私はそもそもいつが決勝なのかも知らなかった。という以前に始まるまではWBCが何かも知らなかった。前回がいつだったのか記憶にない。その日の居酒屋のランチはすいていて、最初は私一人だった。普通そこのテレビは音声を消してニュース番組を流しているが、その日はかなりの音量でWBCの中継をしていた。

すると店員の様子が落ち着かない。お茶を出すとテレビの方を見て、注文を取るとまたテレビを見る。私のあとに客は2人のみでいつもより少ない。大谷が最初に四球でランナーを出した後に、内野ゴロで2アウトとなったら、店員2人は大きな拍手。店主も乗り出してきている。3人目で三振が決まった時は店の3人で「やったー!」と騒ぎだした。

私も含めて3人の一人客は、みんな「へえ」くらいの感じでテレビを見ていた。それから5分後くらいに食べ終えて店を出ようとすると「大谷すごかったあ」と話すグループが2つも入ってきた。つまり好きな人は職場でテレビを見て、終わってから昼ご飯に来たのだろう。

WBCのニュースを見ようと検索すると「読売」のサイトで「主催」と書かれていた。そうか「朝日」には書いていないが、これは「読売」主催なのだ。すると日本のプロ野球の盟主たる読売巨人軍を持つ「読売」の興行なのか。

私は20世紀末から急に日本で流行ったサッカーよりも、小さい頃から見てきた野球の方がまだ好きだ。日本に根差している気がする。しかしサッカーのワールドカップに比べて、野球のWBCは「読売」主催だけではなく、どこか不自然だ。そもそも予選はあるのか。

といっても、例えばフランスなどでは野球は普通の人は全く知らないスポーツだ。ヨーロッパでは野球でなく圧倒的にサッカーが人気。ではなぜイタリアが出ているのか。調べてわかったのは、アメリカにはイタリア系の移民が多いから。イタリアは祖先がイタリア人だと簡単に市民権を与える。ロバート・デ・ニーロなどもそう。

つまりアメリカの大リーグで活躍しているイタリア系アメリカ人は多いので、それを集めるとイタリアチームができてしまう。かつてここでワールドカップはヨーロッパとその植民地が中心だと書いたが、WBCはアメリカとその属国(日本も)がメインなのかもしれない。

ニュースではWBCをオリンピックやワールドカップのように書いているが、それは少し違うかもしれない。せめて新聞ではそういう仕組みも書いて欲しい。

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