夜、1人で食べる夢
今朝見た夢で、私はどこか海外のホテルのレストランで夜1人で食べていた。海外では夜はだいたい友人と食事をするが、たまに1人で食べることがある。大きなホテルだと割高だとわかっていてもそこのレストランに行く。1人で食べている人もほかにいて、外のレストランより敷居が低い。
私は庭に面した大きなレストランで寂しく食べていた。そういう時はレストランが開く時間に行って、早めに帰ると孤独感を感じずにすむ。ちょうど料理が来た頃に、昔、私の大学で助手をやっていたO君が私のテーブルの前を通りかかった。
「ちょうどよかった。一緒に食べよう!」と声をかけたら、彼の後ろには男性1人と女性2人がいた。「すみません、友人たちと一緒ですが、よろしければ」と言われたが、私は断って1人で食べることにした。
外国で1人で食べた時のことは、よく覚えている。ヴェネツィアのサン・マルコ広場に近いホテル・モナコでは、運河に面したホテルのレストランで1人で食べた。そういう時はワインを1本頼む。少し多過ぎるけれど、飲めば孤独感はずいぶん薄れる。残りは部屋に持ち帰ってまた飲む。
パリだと友人が多いのでそういう心配はないが、ある時、夕食の日を間違えて1人で食べる羽目になったことがある。小さなホテルでレストランはなかったので、数年前に亡くなったフランソワーズ・アルヌールさんに教えてもらったソルボンヌ広場のカフェ「エクリトワール」に行った。そこで分厚いステーキと少し高めのワインを飲めば、気分は晴れた。
短い記者時代に、フランス南西部のトゥールーズ市の芸術祭に招待されたことがあった。東京からパリで乗り換えて夜9時頃にホテルに着くと、お腹が空いていた。近所のカフェに行こうとするが、金曜日でどこも仲間たちと食事をする地元の人々で大賑わいだった。その中でぽつねんと食事をするのは耐えがたく、セルフ・サービスのレストランに行った。
自分でサラダや肉を取って最後に会計をすます方式だが、これはまずかった。学生時代よく行った「フランチ」というチェーン店だったと思うが、40歳を過ぎて食べると安い油とどぎついソースで気持ちが悪くなった。これまたビールとワインで流し込んだ。
ローマで1人で食べた時もつらかった。ホテルから歩いてすぐの大通りに面した安めのレストランのテラス席だったが、1人で食べているのは私1人で時間を持て余した。料理が出てくるのが遅くて辛かったのを覚えている。
考えてみたら友人たちと愉快に過ごした夜よりも、たった1人で寂しく食べた時の方が確実に記憶に刻まれている。
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