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2023年6月25日 (日)

今年は父が死んだ年になる:その(7)

いまさらだけど、私には趣味がない。映画を教えているのに、映画を見るのが趣味という訳にはいかないし、読書も半分以上は仕事のためだし。スポーツはジム通い以外は何もせず、車も運転せず、ゴルフにも魚釣りにも行かない。

あえて言えば、仲の良い友人と酒を飲んで美味しいものを食べるのが大好きだが、それは趣味と言えるだろうか。飲んで言いたい放題話して、翌日はほぼ覚えていない。いい気分転換にはなるけれど。

それに比べると、私の父は趣味に力を入れていた。会社の社長をやっていた頃はゴルフに凝っていた。庭には練習場があり、朝夕ゴルフクラブを握っていた。アマチュア選手権などで優勝したこともあったはずだ。家にはトロフィーが並んでいた。

石炭不況で会社が倒産してからも、いろんなことをやっていた。まず狩猟が好きでそのための猟犬を飼い、免許を取って猟銃を持ち、兎や鴨やキジを取りに出かけていた。よくついて行ったが、私はあまり好きではなかった。

魚釣りも好きだった。釣竿を何本も買って、土曜の夜に友人たちと出かけて夜釣りをして朝帰ってくることが多かった。私も何度か同行したが、何がおもしろいのかさっぱりわからなかった。狩猟も魚釣りもそうだが、取った獲物を食べた記憶はない。たまに鴨やキジを食べたが、匂いが強くて苦手だった。

一時期は植木に凝っていた。庭に何十もの植木を並べていた。土日には朝早くから出かけて、大分や佐賀など隣の県まで出かけて植木を買ってきた。そして毎日嬉しそうに水をやっていた。

だいたい5年くらいたつと次の趣味に移った。そのたびに新しい友人を作って、仕事以上に熱心に打ち込んでいた。ある時、「これから読書をする」と言い出した時には思わず笑った。書斎のようなものを作って机を持ち込み本を買い出したが、これは1年も続かなかったと思う。

ゴルフ以外にスポーツは何もしていない。プロ野球と大相撲をテレビで見るだけだった。私は父の指示で小学3年生から剣道を始めたが、5年生頃から父も参加したのには困った。昔やったことはあるらしいが、力が強いだけでとてもうまいとは思えなかったので、友人たちの手前、恥ずかしかった。

父と唯一共通している趣味は、酒を飲むことだけではないか。これだけは「遺伝」という気がしている。父とはほとんど酒を飲まなかったのが惜しい。

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