今年は父が死んだ年になる:その(11)
父と私は考えていることがおよそ違ったが、見た目もとても親子には見えなかった。私は痩せて背が普通に高いが、父は小柄でそれなりに太っていた。というか、私と違って両腕にがっちり肉が付いていて、小柄なお相撲さん、ちょうどかつての名横綱、千代の富士のような感じだった。
私は昔から腕や胸に肉が付かない。小学3年生から中学3年生まで剣道をしていたから付いてもおかしくないが、いつも腕は細く胸板は薄かった。そもそも運動ができない。走るのは遅く、野球で球を投げても遠くにいかないし、バットで球を打っても滅多に当たらなかった。父親は体育は得意科目だったと言っていたが。
それでもさすがに親子なので細部は似ていた。まず大きな眉毛を含めて髭が濃かったこと。さらに60歳になってもあまりハゲず、白髪も少ないこと。この2つは遺伝が一番大きいというが、父親は50歳を超してから少しだけ白髪が出た。私は頭の上は少し薄くなったが、白髪は全くない。
母親も白髪は亡くなるまで多くなかったら、明らかに遺伝だろう。ネットで調べると、白髪にならない要因は遺伝のほかに、十分な睡眠を取る、バランスのよい食事を取る、ストレスがない、煙草を吸わない、酒を飲み過ぎず肝機能が正常、などがあるらしい。
父親も私も、十分な睡眠を取る、ストレスがない点では共通している。要は全く我慢をせず、好き放題に暮らしている。2人とも言いたいことはすぐ口にするし、酒を飲む。酒を飲んで暴言を吐くのが最大の楽しみ。父は酔うとよく歌ったが、歌は全くヘタだった。私はカラオケはもちろん、人前では歌わないが、ヘタなのは共通している。
そう言えば、父親はヘビースモーカーだったが、私は吸わない。これは大きな違いだろう。そして刺身を食べながら酒を飲み、酔った後にうどんを食べたがった。野菜などはあまり取っていなかった気がする。煙草とバランスの悪い食事、これが62歳で亡くなった原因だろうか。
先日、人間ドックの結果が来たが、血圧が下がった分、総コレストロールとリウマチ因子が少し上がった。あとは肝機能が全体に少し悪くなっている。さて、私は何歳まで生きるのだろうか。
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