米国アマゾンに勝つ
最近嬉しかったのは、アメリカのアマゾンから買ったフランス映画DVD3本のうち、お金は引き落とされたのに送られて来なかった2本が交渉の末に来たことだ。もともと通販は、本当に送られてくるのかカード番号を入れるのに不安がある。
これはまだ会社員時代だから20年ほど前か、イタリアのZivagoという通販サイトにDVDを注文してカードのお金が引き落とされたがいつまでたっても届かなかった。ある時HPを見たら、「弊社倒産により、債権者は以下の弁護士に連絡してください」と書かれていた。わずか数千円の債権が取り戻せると思えないので、決済したカード会社のVISAに聞いてみた。
すると「そのサイトは既に何件かクレームが出ています。保険が降りますから代金を返金します」とのことだった。VISAには2016年のフランス滞在中にカナダで不正使用された時もお世話になった。今回も場合によってはと思ったが、まずはアマゾンと交渉して見ようと思った。
というのは、去年フランス・アマゾンから中古DVDを10本ほど買った時、1本が未着だった。アマゾンのシステム経由で中古DVD店にコンタクトすると、送り忘れたかもとすぐに送ってくれた。これはアマゾン監視の下だからかもしれなかった。
今回は中古ではなく新品を米国アマゾン本体に注文した。ちなみに来なかったのは、フランスのマルセル・レルビエ監督のサイレント2本で『生きているパスカル』(1926)と『金』(1928)。さてサイトから抗議しようとするが、その窓口を探すのに一苦労。ようやくアマゾンの担当者とのチャット窓口にたどり着いた。
アラブ風の名前が出てきて、状況を説明したが、とにかく「チェックする」と来たまま返事がない。10分ほどたってこちらの時間がなくなったので、「調べてメールをください」と書くと「もちろん」。それから1週間たってもメールが来なかった。
時間ができたので再度チャットを始めると、また別のアラブ風の名前。こちらは返事は早いが官僚的で、「到着の報告から1カ月が過ぎているので、対応できない」。そこで「カード会社から引き落とすのは1カ月後なので、それ以前は来ると思って待っていた。いちいちアマゾンのサイトで到着したかはチェックしない」と答えた。
すると「担当者が変わります」とのことで今度はインド風の名前。また同じことを述べた後に、「私はこれまで米国アマゾンから1万ドルは買っている、重要な客だ」「大学の教授で専用の郵便箱があり、郵送物がなくなったことは皆無だ」などと述べた。
すると「わかりました。返金しますか、無料で再送しますか」と言ってきたので、再送を選んだ。もちろん丁寧にお礼を書いた。久しぶりにいい気分。
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