今年のベスト5
去年末までは朝日新聞デジタル『論座』があったので、毎年12月初めには「映画」と「美術」でベスト5を選んでいた。そうなると11月くらいから何にしようかと気になりだし、見逃した話題作を慌てて見に行くことも。今年はすっかり忘れていたが、昨日の朝刊で「日刊スポーツ映画大賞」が出ていて気になった。
去年末までは朝日新聞デジタル『論座』があったので、毎年12月初めには「映画」と「美術」でベスト5を選んでいた。そうなると11月くらいから何にしようかと気になりだし、見逃した話題作を慌てて見に行くことも。今年はすっかり忘れていたが、昨日の朝刊で「日刊スポーツ映画大賞」が出ていて気になった。
トラン・アン・ユン監督の『ポトフ』を劇場で見た。この監督は最初の『青いパパイヤの香り』(1993)を見て、あまり好きになれなかった。日本で撮った『ノルウェイの森』(2010)も私の好みの題材なのに、どこか乗れなかった。
「師走」の言葉通り、教師の12月は忙しい。まず卒論の仕上げがある。学生が書いた第一稿を読んで、直しを入れてコメントを付す。私の大学は4万字以上(昔の原稿用紙100枚)で、学部としてはかなり多い。これにすべて目を通すのは、それなりに時間を取られる。
リドリー・スコット監督の『ナポレオン』を劇場で見た。ナポレオンはフランス人だが、この映画ではフランス人の話す言葉はすべて英語で通している。少しだが、ドイツ人はドイツ語をロシア人はロシア語を話すのに。フランスの友人たちの評判は極めて悪い。「あれは真実ではない」と。
このまま行けば、今年は無事に終わりそうだ。そして半年もすると、父の年を越す。そんな時にギャスパー・ノエ監督の『ヴォルテックス』を見て、いろいろ考えた。この映画では前に書いたように、映画の終りに老いたフランソワーズ・ルブランが亡くなって葬儀がある。
ギャスパー・ノエ監督の『VORTEX ヴォルテックス』を劇場で見た。この監督は中編『カルネ』(1998)が苦手だったので、それ以来見ていない。「鬼才」と言われたが、いかにも計算づくの感じがした。今回新作を見に行ったのは、予告編で主演の俳優たちに驚いたから。
元・展覧会屋(ランカイヤ)としては、妙な展覧会は気になる。その点、国立科学博物館(科博)はそういう展覧会をよくやる。科博で2月25日まで開催の「和食」展はその代表で、何を展示するのか気になって時間が空いた時に行ってみた。
3カ月ほど前の9月20日、ブログを毎日書くのをやめる宣言をした。それから最初は思いついた時に書いていたが、すぐに隔日になった。何となく定期にした方が安心感があった。放っておくと、本当に書かなくなってしまうから。
最近、試写はほとんど行っていないが、2月9日公開のビクトル・エリセ監督『瞳をとじて』は「見たい」と思った。このスペインの天才監督は『ミツバチのささやき』(1973)を84年のパリで見て驚嘆した。翌年日本でも公開されて(シネヴィヴァン六本木!)、ずいぶん話題になった。
国立大学法人法が改正されようとしている。東大などの一流校に「運営方針会議」の設置を義務付けるもので、大学教員などが反対している。私も署名が回ってきたのでサインした。さて「運営方針会議」とは何なのか。
私の学生企画の映画祭「移民とわたしたち」が8日(金)に終わった。たった1週間だし、主体は学生で私は会場に行かない日が2日もあったのだが、それでもイベント屋特有の疲れと満足感は感じた。
最近、かつて展覧会を一緒にやった学芸員と会ったら、「松濤美術館は最近攻めているね」という話になった。確かに「異性装の日本史」展とか「ボーダレス・ドールズ」展とか「ビーズ」展とか、従来美術史になかった切り口の展覧会が多い。学生企画の映画祭「移民とわたしたち」で渋谷に日参しているので、足を運んだ。
8日(金)まで開催している私の学生企画の映画祭「移民とわたしたち」で、90年代の日本映画を2本見た。岩井俊二監督の『スワロウテイル』(1996)と崔洋一監督の『月はどっちに出ている』(1993)で、『スワロウテイル』は実は初めて。
前にここに書いたように、大学に移ってからはめったに目覚ましをかけないようになった。セットするのは海外に行くために早朝に家を出る時か、大学の入試業務で朝8時半に集合の時か。それもこの10年はなくなった。まず、パリやベネチアに行く時は夜中に出る夜便を使うようになった。この方が眠って起きると飛行機が着く感じでずっとラク。
私はなぜか六本木は苦手で、昔はシネヴィヴァン六本木に映画を見に行く以外は行かなかった。この映画館がなくなってシネコンができてもそれは変わらない。ところが20年ほど前に東京国際映画祭が六本木に移った。これで年に1週間は六本木に缶詰めになった。
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