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2024年1月 9日 (火)

野菜の気持ち、紙の気持ち

前に書いたように、コロナ禍が始まった2020年春に偶然にコンポストを始めた。もうすぐ4年になるが、何とまだ続いている。コンポストとは生ゴミを溜める装置だが、これがやってみるとなかなか楽しい。3カ月に1度、「基材」と呼ぶ木屑のようなものが送られてくる。

手元には麻袋のようなものを2つ買ってあり、私は1月半ごとに中の基材を変えることにした。つまり送られてきた基材を半分にして、1月半たったらもう1つの袋に残りの半分を入れて始める。1月半たった袋は時々水を加えながら「熟成」させる。するとミカンの皮も魚や肉の骨も卵の殻もお茶やコーヒー豆の出し殻も、だんだん真っ黒になって軽くなってゆく。

毎日かなりの数の生ゴミを入れるけれど、これが不思議とどんどん小さくなってゆく。確かゴミ処理場で燃やす「燃えるゴミ」の半分は水分というから、コンポストの中で1月半から3カ月たてば、水分は少しずつなくなって化石のようになってゆく。コツとしては、大きいままで入れないこと。ミカンの皮もかなり小さくして入れると、いつの間にか肥料に近づく。

野菜も果物も骨も一切生ゴミとして捨てないと、まず台所のゴミ箱が匂わないのがいい。ちなみにコンポストはベランダに置いているが、これもよほど大きな魚の頭の骨などを入れない限りは匂わない。コンポストが出来上がると、ベランダの植物に肥料として与えるか、マンションの植栽に撒く。

こうすると、生ごみとして燃やされるはずだった植物も動物も何だか自然に帰って喜んでいるような気がする。そのうえ、コンポストを始めてから紙ゴミは感熱紙などを除いてほぼリサイクルに出す。結果としては「燃えるゴミ」は3週間に1回くらいしか出さなくてすむ。紙や段ボールをマンションのリサイクル室にもってゆくと、何となく紙も嬉しいだろうなと思う。再び紙として役に立つのだから。

プラスチックも大半はリサイクルできる「プラごみ」として出す。これもまた再生されると考えるといい気持ちになる。ただ、とにかくプラごみは多過ぎて週に2回くらい出している気がする。いったい本当に全部再生されているのかといえば、そうでもないらしい。前にテレビで、再生してもその費用を入れた価格ではなかなか売れないことが語られていた。

あるいはこっそり海外に輸出しているともいう。こうなると、何とか日常からプラスチックを減らすしかないが、これは絶望的に難しい。売っている商品の多くがプラスチックの容器を使っているから。いわゆるビニール袋が有料になったのはよかったが。

2016年(7年前!)の春夏にフランスで半年暮らした時は、スーパーのプラスチックがずいぶん少なかった。ビニール袋はずっと前から有料だし、普通のスーパーで量り売りで野菜や果物が買え(自分で量るとレシートが出る)、再生紙の紙に入れていた。そんなことを考えながら、とりあえずコンポストを続けている。

 

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