黒沢清の『Cloud クラウド』を楽しむ
9月27日公開で、始まったばかりのベネチア国際映画祭に出品されている黒沢清監督『Cloudクラウド』を見た。これが肩の力の抜けた娯楽作で、そのサスペンスやアクションを十分に楽しんだ。
9月27日公開で、始まったばかりのベネチア国際映画祭に出品されている黒沢清監督『Cloudクラウド』を見た。これが肩の力の抜けた娯楽作で、そのサスペンスやアクションを十分に楽しんだ。
先日、10年ぶりくらいに腕時計を買った。といってもスウォッチの安いものだが、デザインは気に入っている。今では誰でもスマホを持っているので腕時計を使わない人が増えたが、私はなぜか腕に時計がないと落ち着かない。
映画業界の友人に勧められて見に行ったのが、デヴィッド・リーチ監督の『フォールガイ』。この監督は『ブレット・トレイン』が何を考えているかさっぱりわからずおもしろかったので気になってもいた。これが大当たりで『ツイスターズ』と共にこの夏最高の娯楽映画だった。
アラン・ドロンが亡くなったが、「朝日」で石飛徳樹記者が「子どもでも知っているくらい有名な存在だった」と書いているのが、おかしかった。本当に70年代初頭、小学生の私は「ダーバン、ムニャムニャ」というTVコマーシャルが大好きだった。
あまりハリウッド映画は見ないけれど、リー・アイザック・チョン監督の『ツイスターズ』を劇場で見て抜群におもしろかった。この監督は『ミナリ』(2020)がいま一つだったが、こちらはお見事なアクション娯楽大作であまり話題になっていないのが不思議なくらい。
『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』を劇場で見た。「TBSDocs」と最初に出てくる通り、TBSの製作で監督は社員の佐井大紀。この人は『日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜』を見たが、あまりおもしろくなかった。
矢野和之さんが11日に亡くなられたという連絡を受けた。知る人ぞ知るというか、ある時代の映画好きにとっては忘れがたい人だった。私は個人的にもずいぶんお世話になった。私が国際交流基金に勤め始めたのは1987年だが、矢野さんはその2年前にそこを辞めていた。10年ちょっと勤めたと言っていた。
いつものごとく、オリンピックの競技は一度も見なかった。たまにニュースでハイライトをいくつか見た程度。それでも日本の金メダルが20個で、それは世界ランキング3位というニュースは気になった。
とにかく暑すぎる。こういう時に一番いいのは、とびきり長い映画を観ることだ。まず半日はつぶれるし、この夏にやる巨匠の2本は満足度が高い。既に上映中なのが、マルコ・ベロッキオ監督『夜の外側 イタリアを震撼させた55日』で5時間40分。
昔、『愛する者よ、列車に乗れ』というフランス映画があった。1998年の作品でカンヌのコンペに出て日本でも翌年公開された。監督はむしろ舞台演出家や俳優として有名なパトリス・シェローだった。
9月6日公開の山中瑤子監督『ナミビアの娘』をオンライン試写で見た。どうしてもスクリーン試写の時間が合わなかったから。明らかにスクリーンで見た方がその強度はより伝わったと思うが、パソコン画面でも並々ならぬ迫力が満ちていた。
ギョーム・ブラック監督の『宝島』(2018)を見た。パリ郊外のセルジー=ポントワーズにある遊園地を撮ったドキュメンタリーなのだが、ふとエリック・ロメールやジャック・ロジエの映画を見ているような気分にもなる。
辻田希世子さんの『ヴェネツィアの家族』がどうも頭に残っているので、もう一度書く。辻田さんは子連れで日本に帰国したが、義父母は毎夏会いに来てくれたという。「それは子どもが小学校高学年になるまで続いた」
アーティゾン美術館は、かつてのブリヂストン美術館に比べてずいぶん快適になった。昔は1000平米ほどの会場に小さめの企画展が半分、常設展示が半分だったが、今ではたぶん3倍の広さで6階で企画展、4階は常設展、5階は企画展のことも常設展のこともある。
最近のコメント