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2025年8月15日 (金)

『近畿地方のある場所について』を見る

白石晃士監督の『近畿地方のある場所について』を劇場で見た。ふだんホラー映画を見ない私がなぜ見たかと言えば、学生が卒論でこの監督を取り上げているから。私より一回り下の監督だが、既に膨大な数の作品を作っている。まずは最新作を見ようと思った。

感想から書くと、かなり面白かった。103分間、いろんな「怖さ」がてんこ盛りに続き、終盤は相当にゾクゾクして全く退屈しない。それに1985年のVHSのビデオから、DVD、USBにユーチューブや配信動画、さらに雑誌や新聞の記事やテレビの録画などこの40年のメディアが、いかにもそれらしく作られているのも楽しかった。

シネコンに行って驚いたのは、平日17時の回で10代から20代の若者で満員だったこと。カップルもいるが、4人とか5人のグループも多い。150席くらいで中年は私以外にはたぶん2、3人だった。私が見る映画で、これほど若い客層ばかりが揃うことはめったにない。

さて内容はシンプルで、ある老舗の出版社でオカルト雑誌の編集長が失踪する。彼は資料を地下に持ち込んで夜中まで仕事をして、特集ページを準備していた。若い編集部員の小沢(赤楚衛二)はその穴を埋めるべく、フリーのライターの千紘(菅野美穂)に声をかけて2人で編集長が残した資料を調べ始めた。

そこからわかったのは近畿地方のある場所でいくつもの事件が起きており、そこにはいつも謎のスケッチが貼られていた。編集長の失踪した場所がわかって行ってみると、妻と共に呪われた哀れな姿があった。

2人で関西の怪しい場所に行くことになり、千紘は車を運転する。奇妙な団地の子どもたちの不思議な遊びや親しかった死者を追う怪しい教団などがあって、だんだん追い詰められていく。ラストが千紘の過去に起因するあたりは少し失速した感じだが、それでも最後までワクワク。

基本的には「遊び感覚」だが、ここまで芸が細かく引っ張れば、ホラーもなかなか。

 

 

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