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2025年9月

2025年9月30日 (火)

『ブラックドッグ』に驚く

管虎(グアン・フー)監督の『ブラックドッグ』を劇場で見た。中国の砂漠に近い町が舞台だが、その野放図な視覚的で抽象的な展開に目を奪われてしまった。映画で最初から最後までビックリし続けたのは、本当に久しぶりではないか。

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2025年9月28日 (日)

1年ぶりのヨーロッパ:その(4)

今回、高くなったのは飛行機だけではない。ホテルは9年前に住んでいた13区のアパートに近い小さなホテルがお気に入りだが、どんどん高くなるうえに今年は円が安いのでたまらない。9年前は1€=105円くらいだったが、今は170円だからレートだけで1.5倍以上になる。

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2025年9月26日 (金)

『宝島』の長さに考える

大友啓史監督の『宝島』を劇場で見た。『国宝』と同じく3時間超えだし、製作費も25億円というし(業界では外向けにはかなり多めに言うことがよくあるが)、俳優も永山瑛太、妻夫木聡、窪田正孝、広瀬すずと実力派が揃っている。

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2025年9月24日 (水)

今さら『名画を見る眼』を読む

先日、パリやブリュッセルに行った時に読んでいた本は、何と高階秀爾『カラー版 名画を見る眼Ⅰ-油彩画誕生からマネまで』。昨年亡くなられた高階さんは何度も会ったし、取材でコメントをもらったこともある。ある画家のホームパーティやフランス大使館の夕食会でもご一緒した。

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2025年9月22日 (月)

ゴダール『シナリオ』の奇妙な感動

ジャン=リュック・ゴダール監督『シナリオ』を劇場で見た。18分の遺作『シナリオ』と、ゴダール自身が制作ビジョンを語るドキュメンタリー映像 『シナリオ:予告篇の構想』が36分で計54分。シニア割引もない一律1700円の「特別料金」。

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2025年9月20日 (土)

1年ぶりのヨーロッパ:その(3)

先日、ブリュッセルでタッチ式のクレジット・カードで地下鉄やバスに乗った話を書いたら、パリに住む知り合いから、フランス以外はヨーロッパはどこもそうなりつつあると教えてもらった。フランスはいったいどうしたのだろうか。

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2025年9月18日 (木)

『8番出口』の川村流

川村元気監督の『8番出口』を劇場で見た。何となくあまり見る気が起こらなかったが、1週間で興収20億円と大当りと聞いて見たくなった。『告白』や『悪人』などヒット作をプロデュースし、小説を書き、『百花』を監督してきた「川村マジック」が効いている様子を確かめたい気がしたから。

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2025年9月16日 (火)

1年ぶりのヨーロッパ:その(2)

パリで困ったのは、何と地下鉄のチケットだった。かつては週と月の定期券があり、それより短い滞在ならば10回綴りの回数券を買った。今回は短いので回数券をと思ったが、そもそも紙のチケットがなかった。去年買った残りの紙のチケットは使えたけれど。

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2025年9月15日 (月)

『パルテノペ』の微妙な魅力

パオロ・ソレンティーノ監督の『パルテノペ ナポリの宝石』を劇場で見た。この監督は『愛の果ての旅』(2004、未)をイタリア映画祭で上映した時から、世界や人生の不条理をとにかくスタイリッシュに描くことにたけていた。

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2025年9月13日 (土)

一年ぶりのヨーロッパ:その(1)

昨年9月に続いて、今年もヨーロッパに小旅行をした。2013年あたりから2019年まではベネチア国際映画祭のレポートを日刊紙に書くために10日間フルでベネチアに滞在していたが、コロナ禍で行けなくなったら急にその熱が冷めた。毎日3、4本の新作を英語字幕で見ると考えたら、気が重くなった。

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2025年9月11日 (木)

『佐藤忠男、映画の旅』について

11月1日公開の寺崎みずほ監督のドキュメンタリー『佐藤忠男、映画の旅』をオンライン試写で見た。映画評論家を追った映画はこれまでないのではないか。そのうえ、佐藤さんはよく知っている。正確に言えば、30回は面と向かって会話をしているが、先方が私をきちんと覚えておられたかは自信がない。

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2025年9月 9日 (火)

「ペドロ・コスタ」展など

東京都写真美術館で12月7日まで開催の「ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ」展を見た。「総合開館30周年記念」というが、もともとペドロ・コスタ監督の映画を見ていないと全くわからないのではないか。

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2025年9月 7日 (日)

『海辺へ行く道』の楽しさ

横浜聡子監督の『海辺へ行く道』を劇場で見た。これまでの彼女の映画は、ストーリーはシンプルだがなぜそんな情熱を持つのかわからない若者の爆発を描いてきた。今回は大きく違った。序盤はあまりに多くの人物が出てきて、ちょっと戸惑ってしまった。

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2025年9月 5日 (金)

『側近が見た昭和天皇』の天皇像

「朝日」の北野隆一記者の『側近が見た昭和天皇』を読んだ。これはこの10年ほどで出てきた戦前・戦中の百武三郎侍従長の日記や前後の田島道治宮内庁長官の『昭和天皇拝謁記』を中心に読み解いた「朝日」の2回にわたる連載を本にしたもので、もっと詳しく読みたいと思っていた。

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2025年9月 3日 (水)

『グランドツアー』のエキゾチズムをめぐって

10月10日公開のミゲル・ゴメス監督『グランドツアー』を試写で見た。つい最近まで「朝日」の映画記者だった石飛徳樹さんは「エキゾチズムがどうも」と言っていたが、私はまさにそれがよかったと思った。

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2025年9月 1日 (月)

アボリジナル・アートとは

最近、一番お気に入りの美術館は、アーティゾン美術館だ。日本橋と京橋の中間という都会のど真ん中にあり、企画展が充実していて常設もしっかり楽しめる。ムードとしてはニューヨークの近代美術館のような感じで(あんなに広くないが)、そこにいることが快適な空間だ。

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