城山三郎『落日燃ゆ』を読む
今回、城山三郎という作家の本を初めて読んだ。この小説家のイメージとしては、「経済小説」の大家として企業人や経済関係の官僚の人生を描いている感じで、私は関係ないと思っていた。
今回、城山三郎という作家の本を初めて読んだ。この小説家のイメージとしては、「経済小説」の大家として企業人や経済関係の官僚の人生を描いている感じで、私は関係ないと思っていた。
今年も東京フィルメックスが開かれている。去年(あるいは一昨年?)からいわゆるチラシは作らず、10頁ほどのリーフレットを少部数作って無料で配布している。その分、カタログもなくなった。会場もかつての定番の朝日ホールから去年は丸の内東映となり、今年は週末連休は朝日ホール、平日はヒューマントラストシネマ有楽町。
アーティゾン美術館で1月12日まで開催中の「ジャムセッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理栄子|漂着」展がおもしろかった。ずいぶん長い展覧会名だが、要するに2人の女性作家の別々の個展である。
アレクシス・ブルーム監督の『ネタニヤフ調書』を劇場で見た。この種の作品は配信になってから見ようと思っていたが、評判がいいので映画館へ。案の定、平日午後なのにかなりの混雑だった。
大塚英志の新著『「日本文化」はどう創られてきたのか 戦時下のモンタージュ』を読んだ。新書なのにずいぶん分厚く、500頁近い。買ったのは、帯に書かれた「ファシズム体制下「日本的なイメージ」はエイゼンシュテインが創った」にピンと来たから。
「月刊ホン・サンス」という言葉を聞いて笑ってしまった。ホン・サンスという韓国の監督は私と同世代だが、とにかくたくさんの映画を作る。年にだいたい3本ずつ作るので「季刊」に近いが、「月刊」とは。一番最近見たのが『WALK UP』だが、これは2022年。それから何本も作っている。
この数年間、ワインはいつも「カクヤス」で買っていた。20種類くらいの銘柄は4本買うと1割くらい安くなって900円ほどで、かなりいいワインを選べた。5、6年前は「メドック」まであったが、どんどんレベルは落ちていった。
三宅唱監督の『旅と日々』を劇場で見た。この監督は『君の鳥はうたえる』(2018)、『ケイコ目を澄ませて』(22)といった力作に驚いてきたが、『夜明けのすべて』(24)ではある種の軽みが出ておもしろかった。
名前は聞いたことがあった。ネリー・カプランは1980年代から90年代のパリで「知る人ぞ知る」ような感じの女性監督だったと記憶するが、1本も見たことがなかった。今度この監督の作品が12月26日から4本まとめて公開されるという。
東京国際映画祭は安藤裕康チェアマン、市山尚三プログラミング・ディレクター、石坂健二シニア・プログラマーの体制が今年で5年目となり、少なくとも上映作品の外国からの見栄えはずいぶんよくなった。なぜ東京でこのラインナップなのか、というのはある程度明確になったと思う。
私は神楽坂のはずれに住んでいるが、最近、ここにも外国人が増えた。もともと付近にホテルはなかった。一番近いのが20分ほど歩く椿山荘で、そうでなければ早稲田か高田馬場か飯田橋か。ところが数年前に、歩いて5分以内の場所に20室ほどのミニホテルが2つできた。
もう受賞結果も出たが、まだ触れていない作品について書いておきたい。結果について言えば、『パレスチナ36』のグランプリは妥当だろう。国際映画祭はその時々のトピックに反応することが多いので、今のパレスチナ問題の起源を見せるこの映画は「政治的に正しい」し、映画としても見ごたえがあった。
市山氏がディレクターになってから確実に変わったのは、彼が東京フィルメックスの時代に見せていた作家性の強い監督の作品がコンペに入っていることだ。今回で言えばイスラエル出身のアモス・ギタイ監督の『ポンペイのゴーレム』、カンボジア出身のリティ・パン監督の『私たちは森の果実』など。
映画祭なので珍しく連投。コンペで良かった作品について書いておく。まず中国のチャン・リュル監督の『春の木』は、30代の女優の生き方を描くが、その繊細な人間描写が胸に沁みた。最初に春樹(チュンシュ=女性)のオーディションのシーンが出てくる。
東京国際映画祭の期間中には、よく知らない外国人からメールが来る。おおむねフランス人が多く、フランスに住む日本人やフランス人の紹介で会いたいというもの。そういうメールは基本的にOKして、映画祭の合間に珈琲か昼食をご馳走する。
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