安ワインに挑む
この数年間、ワインはいつも「カクヤス」で買っていた。20種類くらいの銘柄は4本買うと1割くらい安くなって900円ほどで、かなりいいワインを選べた。5、6年前は「メドック」まであったが、どんどんレベルは落ちていった。
まず、南仏のコート・デュ・ローヌがなくなり、次にメドックはおろかボルドーも去年の新しいワインになった。さらに10年ほど前のスペインワインもどんどん種類が減って古いものがなくなった。
それから、コルクではなくすべて金属キャップのワインになった。いいのはポルトガルの金属キャップの白くらいかと思っていたら、「カクヤス」は4本の割引をやめてしまった。すると同じものが税抜き千円となった。実質200円を超す値上げだ。
そこで探し始めたのが、ほかの店。セブンイレブン、マイバスケット、コモディ・イイダ、マルエツなどのコンビニ、スーパーを探して飲んでみた。残念ながら、500円前後のワインはちょっと飲めなかった。ところが税込み900円台からはなかなかいけるものがあった。
特にスペインワインはどれもしっかりしている。白はベルデホ、赤はテンプラニーリョというスペインにしかない種を使い、去年のワインでもそれなりに飲みごたえがある。奇をてらわない、誠実な味というのか。
前にも書いた記憶があるが、一番騙されやすいのが安いチリワイン。500円くらいで買えるが、まるで「うまい成分」のような化学調味料を入れたのではないかとではないかと思うほど、作られた味がする。それから安いカルフォルニアワインも同じ味がする。アメリカ産は残念ながら1500円以下はいいものは少ない。
それからイタリア産は千差万別。おおむね凝ったデザインのラベルだとはずれが多い。それから地域で言えば、シチリアやサルデニアなどの南のワインは比較的自然な味がするように思う。あとはトスカーナが時々大当たりがある。イタリア・ワインはいまだにさっぱりわからない。
フランスは千円前後だと間違いがない。セブンイレブンのボルドーは普通にうまい。セブンイレブンで税抜き1300円のメドックを買ってみたが、なかなかしっかりした味だった。でもフランスは総じてスペインよりも高め。
スペインは5、6回は行ったが、バルセロナとサン・セバスチャンを除くと、洗練されたレストランはあまりなかった。その分、どこで食べてもまずいことはない。何より安い。まあ物価自体がフランスやイタリアより安いし、観光客が少ないのでインチキはまずない。その清貧な誠実な感じがワインにも出ていると思った。
以前は馬鹿にしていたが、金属キャップワイン、何の問題もない。
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