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2025年12月15日 (月)

学生の映画祭も15年目:続き

この映画祭で嬉しいのは、かつて映画祭に参加した卒業生がやってくることだ。最近は初日の土曜日夕方に映画上映後に私のトークをするようにしている。そうするとチラシやネットで私の名前を見つけた教え子たちが、その時間に合わせて集まる。

今年は10人ほど来たので、そのまま飲みに出かけた。教え子たちは、15年前から2、3年前まで何年にもわたるので互いに面識はないが、同じ場所で同じ時期に私と映画祭をやったということで仲良くなる。

考えてみたら、同じ場所で同じ時期にやる映画祭と言えば、私は2001年にイタリア映画祭をGWに有楽町朝日ホールで始めた。これは今も続いているが、私は2007年までしかやっていないし、もちろん大学生はいない。

学生の映画祭でこれまで一番入ったのは2018年の「朝鮮半島と私たち」で2622人。これは在日コリアンの方々の動員が大きかった。ドキュメンタリー『戦後在日五〇年史』では「アイゴー」という声が何度も聞こえた。従軍慰安婦を扱ったドキュメンタリーでは、渋谷署から警備にやってきたが何もなかった。

次が2016年の「宗教映画祭」で2112人。これはキリスト教関係の数万部の新聞3つに紹介してもらったことが影響したのではないか。少部数でも信者は動く。3位は2017年の「映画と天皇」で2030人。この頃には映画祭の動員のノウハウも蓄積されており、コロナ禍前でもあった。

ところが2019年の「スポーツの光と影」は950人でショックだった。前年の「日大ラグビー部暴行事件」から考えたテーマだったが、盛り上がらなかった。スポーツ好きは映画は見に来ないし、映画好きはスポーツ映画は見ないということかもしれない。

さて、今年は2038人で歴代3位が塗り替えられた。もちろんコロナ禍以降では一番の入り。その理由の一番は、動員力のある作品が4本あったこと。『ジャンヌ・ディエルマン』『この自由な世界で』『下女』『君と別れて』が2回のうち1回は100人以上に見てもらった。通常はこういう強力な作品は1、2本しかない。

7日間で1日4回上映だから、28回の枠がある。通常だと14本で各作品2回の上映だが、今回は13本2回上映に加えて配信で見られるがどうしても入れたい2本を1回上映した。『ある職場』と『82年生まれ、キム・ジヨン』でゲスト付きの上映にしたが、あまり動員はできなかった。アマゾン・プライムで無料で見られる作品は、もう映画館での上映は無理なのかもしれない。

あとは今年の学生はおしなべてよくがんばった。新聞などのパブリシティもチラシ配布も例年以上に充実していた。そんなところが歴代3位の理由だろう。

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