長持ちの話
先日、「身辺整理」の話を書いたが、実は私はモノをかなり長く使う。冬に一番よく履く紺色のブーツはたぶん20年以上使っている。1万5千円ほどのリーガル製の何の特徴もない革靴だが、2年に1度ほど3千円くらいかけて踵を直して履き続ける。
当然、5年もたてば買いなおした方が安いのだが、長年使った革靴の味わいが好きなので使い続ける。紺色は半分近く剥げて地の茶色が混じっているが、こうなるともう「意地」で履き続ける。モノを長く使う、という「主義」かもしれない。
靴は腐らないし、あまり流行がない(と思う)。踵やつま先を直せば実に長く使える。カンペールとかコール・ハーンといった今風の流行るタイプは5年ほどでダメになることもあるけれど。2001年は「日本におけるイタリア年」だったこともあり、「イタリア映画祭」や「イタリア映画大回顧」を企画した私は、1998年頃から何度もイタリアに出張した。
2000年にはフィレンツェのフェラガモと組んで「オードリー・ヘプバーン展」をやったから、フェラガモを始めとしてイタリアの靴は何足も買った。イタリアが起源でフランスのブランドであるベルルッティも2足買った。今と違って当時はそんなに高くなかった。それらは何度か修理して今も時々履いている。
もっと長く持っているのはネクタイ。1985年夏にパリから帰る時にオペラ座の近くの免税店で買って、就活(当時は「就職運動」と呼んだが)や卒業式や入社試験に使った紺にストライプの入ったネクタイは、今も手元にある。ネクタイ掛けにはそれ以降に買った100本ほどのネクタイがびっしり下がっている。
今は使うのは卒業式くらいで、ブルガリの赤かピンクのどちらかを交互に選ぶ。それから葬式用の黒と結婚式用のエトロのシルバー。それ以外は全く使わないが、今でもネクタイを見るとそれぞれを締めていた頃を思い出す。
1992年のロカルノ国際映画祭で、ヴィスコンティ城のオープニングパーティの招待状に「ネクタイ着用」と書かれていたため、慌ててスーパーで買った濃い茶のネクタイ。さすがにフェラガモは仕事をしたので10本くらいある。2、3本はもらったか。
もっと古いモノがあった。週に1度スポーツジムで使うナイキの運動靴は、1980年に買った。だいぶ破れてきたからそろそろ買い替えようと思うが、45年も使っていると愛着が沸く。体育館などで運動をしなかったせいか、長い間使う機会がなかった。
そんな感じで、古いモノを見ながらいろいろ思い出しているうちに、あっという間に時間が過ぎてゆく今日この頃だ。
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コメント
日付を知りたいので、日付が大きき表示されるデジタル時計を30年以上前に買いました。
2010年くらいで、年設定が終わってしまった。で、曜日と日付の関係が。
閏年が4年ごとで、一週間が、7日なので、28年前に設定することで使えてます。
1998年の表示ですが、問題ないです!
なお、2000年は閏年でした。
投稿: jun | 2026年3月12日 (木) 22時41分