『八つ墓村』をめぐって
9月18日公開の松竹配給『八つ墓村』の学生向け試写を大学で行った。この種の試写は通常、配給会社からの依頼でやることが多い。学生の反応を知りたい、コメントが欲しい、SNSで広めて欲しいといった理由で頼まれる。
今回は私のほうから頼んだ。きっかけは、この映画の脚本を書いた尾ケ井慎太郎さんが、私の研究室に来たことにある。彼はフリーの脚本家として活躍中で今年から週に1回非常勤講師をお願いしている。彼は「今度9月に全国公開される清水崇監督の『八つ墓村』は私の脚本です」と言った。
それからこの映画のプロデューサーの1人が私の教え子の柳田裕介さんであり、宣伝プロデューサーはこれまた教え子の山崎栞さんだと。私は尾ケ井さんには言わずに山崎さんにメールを送り、学内試写ができないか聞いてみた。
するとまだチラシはできていないが試写は可能で、双方に都合のいい日が1日だけ出てきた。3週間後であまり時間がなかったが、やることにした。監督は参加が難しかったため、上映後は尾ケ井さんとこれまでの『八つ墓村』に詳しい映画評論家、映画監督の樋口尚文さんのトークとなった。
その時に驚いたのは、尾ケ井さんがこの企画に関わったのは、柳田さんからのメールがきっかけとなったということ。ミステリーもの、ホラーものが最近当たっていることに気づいた柳田さんは社内に提案をし、『八つ墓村』が俎上に上がったようだ。今から3年近く前のことである。
柳田さんは「城戸賞」の佳作を受賞したばかりの尾ケ井さんに連絡した。柳田さんの学生時代に尾ケ井さんは助手をしていたから面識があった。まずはプロットでそれからシナリオに発展し、その後に清水崇監督が決った。
そして上映は満員となり、トークが無事すんだ。尾ケ井さんや山崎さんほか松竹の宣伝スタッフや大学の同僚たちと近くで打ち上げをした。終わって店の前で写真を撮っていると、参加できなかった柳田さんが幽霊のように急に現れた。近くに住んでいるという。そこで4人で二次会へ。
尾ケ井さんが助手をしていた頃、私は教え始めたばかりで大変お世話になった。その頃の学生の柳田さんも山崎さんもよく覚えている。教え始めの頃はこちらも苦労したせいか、その記憶は実に鮮明だ。そうした彼らが映画を作ってそのお披露目を大学でやり、打ち上げをしていると感無量の気持ちになった。映画については後日書く。
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