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2026年8月

2026年8月30日 (日)

『アニキ・ボボ』のドゥロ河

ポルトガルのマノエル・デ・オリヴェイラの第1回長編『アニキ・ボボ』(1942年)を久しぶりに見た。前に見たのはたぶん1995年頃のポルトガル映画祭ではないか。全く記憶にないが、今回見たらなかなかよかった。

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2026年8月28日 (金)

「上野・大牟田・ブエノスアイレス」展の謎

東京都美術館で開催中の「この場所の風景 上野・大牟田・ブエノスアイレス」展を見た。「大牟田」がひっかかったから。それも「開館百周年記念」企画。「上野」はこの美術館があるから普通。アルゼンチンの「ブエノスアイレス」はかつては移民が多かったから、芸術家もいただろうと思う。

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2026年8月26日 (水)

美術と映画をめぐって

中学の頃からなぜか映画が好きになって大学生の時にはパリまで映画の勉強に行ったが、大人になってからの仕事は長い間美術が中心だった。「美術」というより、主な仕事は展覧会を作る「ランカイヤ」だった。そうして働きながら、たまに映画祭を企画したり映画の製作や配給への出資を担当して、いつも美術と映画の違いを考えていた。

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2026年8月24日 (月)

岩下志麻『同志として妻として』を読む

岩下志麻が昨年3月に亡くなった夫・篠田正浩との思い出を語る『同志として妻として「運命の人」篠田正浩と歩んだ道』を読んだ。いわゆる美人女優が二枚目の夫の監督について語ると聞くと「おのろけ」のようで買う気が薄れるが、「聞き手」となった友人の石飛徳樹さんが送ってくれた。

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2026年8月22日 (土)

清水崇版『八つ墓村』のシンプルさと大胆さ

9月18日公開の清水崇監督『八つ墓村』を見た。もちろん横溝正史の金田一耕助シリーズの有名な原作(1949-51に連載)があり、さらには野村芳太郎監督の1977年版があり、さらには1996年の市川崑監督版があり、テレビのシリーズもたくさんある。さてこのうえ何を、という感じだが、これが意外におもしろかった。

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2026年8月20日 (木)

本を売る

来年3月に大学を退職するので、研究室を引き払わなければならない。すると、そこにある本とDVDは大学への寄贈分を除いてすべて自宅に引き取ることになる。すでに自宅は本やDVDで溢れているので処分が必要だ。

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2026年8月18日 (火)

『私の血に流れる血』の不可解な魅力

マルコ・ベロッキオ監督の『私の中に流れる血』を劇場で見た。2015年のヴェネツィア国際映画祭は「読売」に書いたので、コンペのこの作品は見ているはずだが、ほぼ記憶がない。そのうえ、7月25日から公開されていることも全く知らなかった。

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2026年8月16日 (日)

江戸博の「洋館」展とリニューアル

久しぶりに江戸東京博物館に行った。ブログのいいところは検索すれば自分の過去の行動がわかることで、この博物館に行ったのは2013年10月に「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」展を見に行ったのが最後らしい。今回行こうと思ったのは、常設展をリニューアルしたというニュースを聞いたから。

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2026年8月14日 (金)

映画のポルトガル幻想

世界には、ポルトガルという国を好きになる映画監督がいるようだ。かつてフィンランドのアキ・カウリスマキ監督を日本に招待しようと連絡したら、事務所から毎年秋から冬はポルトガルで過ごしているという返事が来たことを思い出す。

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2026年8月12日 (水)

ソットサスから瀧口修造へ

また、アーティゾン美術館に行った。「エットレ・ソットサス 魔法がはじまるときデザインは生まれる」展と「瀧口修造 書くことと描くこと」展を見るためだが、最初はさほど気が進まなかった。ところが行ってみて驚いた。

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2026年8月 9日 (日)

人生の僥倖

会社を65歳の誕生日の月末に辞めた友人は、失業保険をもらうためにハローワーク(なんという日本語!職安でいいのに)に月一回通うという。そして今後の仕事で何ができるかを書き込む。資格とか、できる仕事とか。

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2026年8月 7日 (金)

いつの間にかイタリア映画の専門家に

2023年に『永遠の映画大国 イタリア名画120年史』という新書を出した。急に死んだ時に、唯一の単著が『美術展の不都合な真実』(2020年)という暴露本だと困るというのが書いた最大の理由だったが、『映画大国』を書いたことは思わぬ「効果」を生んだ。

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2026年8月 5日 (水)

『プライベート・ケース』のフランス映画らしさ

レベッカ・ズロトフスキ監督の『プライベート・ケース』を見て、久しぶりにフランスの作家映画らしさを味わった。「フランスの作家映画」というのは必ずしも誉め言葉ではない。実に凝ってはいるが、日本で一般的にはちょっと違和感のある映画といったらいいのか、人間の異常な恋愛や心理を執拗に追う映画を指す。

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2026年8月 3日 (月)

最後の杉本博司展

杉本博司という美術家は、私は昔からよくわからなかった。日本で知られるようになったのはたぶん1980年代後半で、ニューヨークの自然史博物館で撮った一連の白黒の写真だった。

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2026年8月 1日 (土)

うんざりしながら読む新書:その(1)

前にも書いたように新書は本当にいろいろで、目が覚めるような画期的な本もあるが、本当に中身のないものもある。最近読んだ加藤喜之『福音派ー終末論に引き裂かれるアメリカ社会』はそのどちらでもなく、十分に読み応えはあるが途中でうんざりする本だった。

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