江戸博の「洋館」展とリニューアル
久しぶりに江戸東京博物館に行った。ブログのいいところは検索すれば自分の過去の行動がわかることで、この博物館に行ったのは2013年10月に「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」展を見に行ったのが最後らしい。今回行こうと思ったのは、常設展をリニューアルしたというニュースを聞いたから。
すると企画展として「洋館 明治の夢と挑戦」展を8月23日までやっていると気がついて、この機会に行こうと思った。結論としてはどちらも実に興味深く、合わせて1時間半強を予定していたがとても足りなかった。
最初の洋館は築地ホテル館。1968年、つまり明治元年にリチャード・プリジェンスが設計し、清水喜助が施工した。清水はもちろん清水建設につながるが、プリジェンスの図面にお城に使うナマコ壁(瓦と漆喰の壁)を使い、擬洋風建築に仕立てた。
次は清水が設計から担当した第一国立銀行(1872年)。こちらは築地ホテル館よりもよりお城に近く、洋風建築2階建てのうえに豪華な天守閣が載っている。80年代後半には2人のドイツ人建築家、エンデとベックマンが描いた幻の国会議事堂案の案も展示されている。これは実現せず、仮の建物が作られて1936年に今の議事堂となる。
もし実現していたら、イギリスの国会議事堂の中央に巨大なドームを置いた感じで純欧風だったに違いない。この2人は裁判所や司法省、警視庁など官庁街や皇居も設計したが、実現したのは司法省(現・法務省)くらい。一方、イギリスのジョサイア・コンドルは上野博物館、鹿鳴館、ニコライ堂(現存)、三菱一号館(一部復元)と多い。
そしてこれらのお雇い外人に学んだ日本人建築家の時代が来る。辰野金吾の中央停車場(東京駅)が1911年。これはほぼ残っていて美しい。その少し前には、1909年の片山東熊による東宮御所(迎賓館赤坂離宮)もある。このあたりはほぼ西洋建築と言っていい。片山の京都や奈良の国立博物館や東京国立館表慶館も残っている。
これらを図面や模型や版画や絵葉書などを見ながらその時代を想像するのは楽しい。これはチラシやHPを見ながら書いたけれど、カタログも欲しかった。もちろん置く場所はないので却下。
その後常設を見たが、今回のリニューアルでずいぶん見やすくなったし、「学ぶ」ところや「体験する」部分も増えた感じ。江戸時代をゆっくり見ていたらあと30分というアナウンスがあり、幕末、明治から大正、昭和は駆け足で見た。常設だけで1時間半は必要か。
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