コロナ禍時代の外食の快楽:その(3)
私は昔からラーメン屋は好きではない。小さい頃は近所のラーメン屋さんの脂ぎったスープの匂いが嫌だったし、働き始めてからはラーメンを食べるとむかむかして仕事が捗らないのに気がついた。
私は昔からラーメン屋は好きではない。小さい頃は近所のラーメン屋さんの脂ぎったスープの匂いが嫌だったし、働き始めてからはラーメンを食べるとむかむかして仕事が捗らないのに気がついた。
「フレンチ前菜食堂」と銘打った矢来町の「ボン・グゥ神楽坂」が8年前にできた時は衝撃だった。美容室の2階で簡素な内装だが、とにかく前菜の種類が豊富。値段は居酒屋並みに安くて一品数百円からあるし、ワインも安くていいセレクション。たちまちにファンになった。
前に書いた通り、コロナ禍で多くの料理店が閉じたり、テイクアウト専門にくら替えした。自宅そばの昼食で一番好きな矢来町の「水町」は昼は弁当のみになった。それでも普通より200円以上下げて600円でミニちゃんこ付きだから頑張っていると思う。2番目に好きな江戸川橋の「魚谷」は閉じたまま。
「コロナ騒ぎで何が変わったか」とこれまで書いていたが、ある人からこれだけ人が亡くなっているので「騒ぎ」はまずいだろう、と言われた。個人的にはいまだに「騒ぎ」のような気がしているが、今日からは「コロナ禍」と書くことにする。
最近、初めて「花まるうどん」に行った。京橋の13時の試写で席を取った後に20分ほどで食べようと思ったから。これが案外おいしかった。ちょうど高松で食べる大衆向けのうどん屋のように、コロッケなどをセルフで取ってうどんを注文する仕組み。
あまり教えたくないのだが、目白に東京で最もマニアックなイタリア料理店がある。Tre Gattiトレ・ガッティという名前だが、まず店を見つけるのが大変。目白駅近くのビルの2階にあり、1階には日本語なしでTRE GATTIと書いてあり、下に営業時間がイタリア語で書いてあるだけで、普通は引く。さらに2階の店のドアには食べログお断りとイタリア語で書いている。
私が教える大学の近くに「野郎ラーメン」というのがある。店名が毛書体のなぐり書きで、「腹が減ったら野郎に来い!」とも書かれている。もちろん客は男性ばかりで、かならず「ガテン系」と言うのか、工事現場の服装の男たちがいる。
昔、神楽坂は「フレンチ激戦区」と言われたことがあった。確かに東京日仏学院(今は「アンスティチュ・フランセ東京」)があり、学院内にそこそこのフランス料理店はあるが、そのほかは人が言うほどのことはないと思っていた。銀座や表参道や中目黒には全くかなわない。しかし、最近の中華は違う。
もう賞が発表されたが、それについてのコメントは後日にして、今日はベネチア映画祭がなぜいいかについて書きたい。それはまず、おいしいものが食べられるから。カンヌで食べるフランス料理と比べても、ベネチアは抜群にいい。以下、毎年食べるものを書いてみる。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
私はビールも日本酒も焼酎もワインも飲む。食べ物次第で何でもいいが、イタリア、フランス風の料理が好きなのでワインを飲むことも多い。最近気づいたのが、「金メダル」のシールを貼ったワインが多いこと。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント