外国人男と結婚する日本人女
斎藤美奈子が数年前に出した「物は言いよう」という本を偶然パラパラめくっていて、「出羽おば」という表現に笑ってしまった。かつて「アメリカでは」「フランスでは」と外国の例を挙げて日本の何かを非難することを「でわのかみ(出羽の守)」と呼んで馬鹿にしたが、最近は国際結婚をした日本人女性が高みに立って日本人批判の本を書く例が増えており、斎藤美奈子は「出羽おば」と名づける。クライン孝子、ハロラン芙美子、マークス寿子、川口マーン恵美などのことである。彼女たちのトンデモ本を読むと、その勘違いぶりに怒りを通り越しておかしくなる。かつて川口某が週刊文春に長文を3回連載した時は、まじめに続けて欲しいと思ったくらいだ。おおかた2、30年ほど前に留学して運よく外国の裕福な男と結婚して楽な暮らしをしている女性が、たまに帰国して「日本人はけしからん」とでも思ったのだろうか。まあ、そういう女に叱られたい日本人がたくさんいるから本が出るのだろうけど。
最近、日本に数年住むフランス人女性に「日本に住んで日本人女性と結婚している外国人男性はおおむねバカが多い。女性のほうは、男性に比べるとマシだが、まあ日本ではあまり通用しないタイプよね」と言われてハタと納得した。確かに国内で外国人男と歩いている日本人女は、あまり知り合いになりたくないタイプが多い。
ところで日本人男と外国人女のカップルは外国人がアジア出身の場合がほとんどだ。なぜなのか。伝統的な国際的ランク意識の通念(つまり欧米→日本→アジア)に従って女は流れるという気もするが、欧米で黒人男+白人女の組み合わせは見るが、逆はあまり見ない。国際的ランクと同時に、性的ランク(の通念)というのもありそうな気がする。まあ本人たちがよければいい話なので、外からとやかく言うのは野暮ではあるが。
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