アーティゾン美術館のアルプ夫妻と硲伊之助
アーティゾン美術館は、今一番いい時間を過ごせる都心のスポットではないだろうか。銀座や日本橋に近い場所に広めの空間が3フロアーあって、おおむね5、6階が企画展で4階が常設で、見終わるといつも深い充実感を味わう。
アーティゾン美術館は、今一番いい時間を過ごせる都心のスポットではないだろうか。銀座や日本橋に近い場所に広めの空間が3フロアーあって、おおむね5、6階が企画展で4階が常設で、見終わるといつも深い充実感を味わう。
森美術館の片岡真美館長の講演を聞く機会があった。かつて長年、展覧会屋(ランカイ屋)をやっていたので、行政出身でない館長クラスは知り合いが多い。というか、若い頃に個性的な活動をしていた美術館学芸員は、だいたい大学教授か館長になっている。
東京国立近代美術館は、ときどき私が全く知らない美術作家の個展をやる。6月15日まで開催の「ヒルマ・アフ・クリント展」がそうで、この画家は全く名前を聞いたことがなかった。1862年生まれのスウェーデン出身で、カンディンスキーやモンドリアンの同時代人という。つまりは最初の抽象画家世代である。
4月13日までサントリー美術館で開催の「没後120年 エミール・ガレ 憧憬のパリ」展を見た。北フランスのナンシーに住み、何度かのパリ万博を始めとしてたえずパリで作品を見せて売ってきたという観点からガレの全体像を見せるものだ。
東京都現代美術館の「音を視る 時を聴く 坂本龍一」展が異様なほど賑わっている。あの館のこれまでの最高入場者は1996年に私が担当した「ポンピドー・コレクション展」で確か30万人を超したが、今回はそれを越す勢いという。これがわからない。
昔、「ミロを見ろ」というオヤジギャグがあった。東京都美術館で始まったばかりの「ミロ展」は、久しぶりにその言葉を思い出させたくらい「見るべき」展覧会だ。100点ほどだが、20代半ばの初期作品から晩年の大作までまんべんなく並んでいる。
恵比寿映像祭は終わったが、小田香や小森はるかの映像を展示した「コミッション・プロジェクト」は3月25日まで開催中だ。これは5人の専門家(?)が選んだ日本在住の作家に新作を委嘱するして展示するシステムのようだ。今回は4人が選ばれており、ほかには永田康祐と牧原依里。
今日まで開催の東京都写真美術館を中心にした「恵比寿映像祭」に行った。今年で17回目で毎年意味不明のテーマ(今年は「Docsーこれはイメージです」)を掲げたこの無料展覧会が私は苦手だが、今回は小田香と小森はるかの作品が抜群によかった。
森美術館で9月からやっていた「ルイーズ・ブルジョア展」がこの19日に終わるので慌てて行ってきた。地下鉄でポスターを見て、「地獄から帰ってきたところ。言っとくけど、すばらしかったわ」という副題というか、作家の言葉が気になった。
昨朝の「朝日」で高階秀爾さんの追悼記事を神戸大学教授の宮下規久朗さんが書いていて、あっと驚いた。宮下氏は東大の高階氏の教え子だし、彼の近年の旺盛な著作活動からして普通に言えば何も異存はないはずだが、個人的におかしかった。
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