1年ぶりの海外で考えたこと:その(6)
今回のポルトガル行きには、珍しく文学への志向があった。もちろん文学は映画以上に旅行では直接は求められないが、まずは有名な書店に行きたかった。文学好きは書店が大好きだ。特に昔からある書店に行くと嬉しくなる。
今回のポルトガル行きには、珍しく文学への志向があった。もちろん文学は映画以上に旅行では直接は求められないが、まずは有名な書店に行きたかった。文学好きは書店が大好きだ。特に昔からある書店に行くと嬉しくなる。
昔から、あまり飛行機で映画は見なかった。かつては「映画は映画館で見るもの」という「信仰」があったからだが、最近のように配信で見るのが普通になると飛行機も同じようにも思えてくる。むしろ飛行機は配信に比べると数が圧倒的に少なくて物足りないと今回思った。
昔、海外に休暇で行くのは「映画のため」だった。香港国際映画祭に行ったり、ホウ・シャオシェンの映画が撮影された場所を巡ったり、トリノ映画博物館に行ったり。いつの間にか映画が仕事の中心になったせいか、最近の旅行は単純な観光が多い。
ポルトガルで1週間を過ごして帰りにイスタンブールに2泊してきたが、2年前に1週間過ごしたイスタンブールで感じた「ヒュズン」に近いものをリスボンやポルトで感じた。この言葉はトルコのノーベル賞作家、オルハン・パムクが著書に使っていたが、彼によれば「集団的なメランコリー」。
今から30年ほど前、蓮實重彦さんとパリで会った時に彼は言った。「夏を1ヵ月パリで過ごすと、その前のひと月と帰国後のひと月、ほぼ3ヵ月が仕事になりませんね」。当時の私はその意味がわからなかった。
短い海外旅行から帰国したが、今回一番驚いたのは、美術館などに「シニア料金」で入れたこと。これだと「学生」などと同じく半額から2/3くらい。ある宮殿に「Pensioner=年金生活者」と書いてあったので聞いたら、「65歳以上の意味です」と言われた。
実は現在海外にいて、飛行機に何度も乗っている。そんな時、遅れないで無事について欲しい、とひたすら思う。最初に国際線に乗ったのは1984年3月だから40年以上前だが、幸いにして事故と言えるものは経験していない。ただ小さなトラブルはなかったわけではない。
所属する学会の大会に出席するために、久しぶりに名古屋に行った。1990年代にはたぶん6、7回は行ったと思う。愛知芸術文化センターの美術館で展覧会をやったり、同センターの映像ホールでジョルジュ・メリエス作品約80本を上映したり。あるいは名古屋市美術館や松坂屋美術館に打ち合わせに行った。
先日、広島に行った。考えてみたら、今年は例年になく旅行をした年だった。それも旧友を訪ねた旅が多かった。まず、5月末に鳥取へ行った。これは前に書いた気がするが、学会の神戸大会に行くのにわざわざ遠回りした。
ここに書いたように、先日、鹿児島へ行った。福岡生まれなので鹿児島は何となく馴染み深いが、ほとんど行っていない。考えてみたら、中学3年生の時、つまり50年くらい前のことだった。1度はたぶん修学旅行で鹿児島、宮崎、大分に行ったはず。
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