「目まいのする散歩」の実感
『目まいのする散歩』は小説家、武田泰淳が64歳で亡くなる直前に出したエッセー集だが、実は読んでいない。彼の小説は『森と湖のまつり』や『富士』などを大学生の時に読んだが、これは買ったまま本棚に並んでいた。
『目まいのする散歩』は小説家、武田泰淳が64歳で亡くなる直前に出したエッセー集だが、実は読んでいない。彼の小説は『森と湖のまつり』や『富士』などを大学生の時に読んだが、これは買ったまま本棚に並んでいた。
昔から白髪もハゲもないのが、秘かに自慢だった。「秘かに」なのは、30代くらいから白髪や脱毛が目立つ同世代もいたから、あまり大っぴらには言えなかった。しかしどちらもない友人と飲むと、なんとなくこの話をした。
数日前から、咳が止まらない。3時間に1度くらい、せき込むと5分くらい続く。ところが熱はない。昔ならそのまま放っておくが、還暦を過ぎると何でも気になる。特にコロナ以降は、妙に感染症が怖くなった。今でも同世代でコロナにかかって10日間ダウンしたという話を聞く。
先日、10年ぶりくらいに腕時計を買った。といってもスウォッチの安いものだが、デザインは気に入っている。今では誰でもスマホを持っているので腕時計を使わない人が増えたが、私はなぜか腕に時計がないと落ち着かない。
アラン・ドロンが亡くなったが、「朝日」で石飛徳樹記者が「子どもでも知っているくらい有名な存在だった」と書いているのが、おかしかった。本当に70年代初頭、小学生の私は「ダーバン、ムニャムニャ」というTVコマーシャルが大好きだった。
矢野和之さんが11日に亡くなられたという連絡を受けた。知る人ぞ知るというか、ある時代の映画好きにとっては忘れがたい人だった。私は個人的にもずいぶんお世話になった。私が国際交流基金に勤め始めたのは1987年だが、矢野さんはその2年前にそこを辞めていた。10年ちょっと勤めたと言っていた。
いつものごとく、オリンピックの競技は一度も見なかった。たまにニュースでハイライトをいくつか見た程度。それでも日本の金メダルが20個で、それは世界ランキング3位というニュースは気になった。
昔、『愛する者よ、列車に乗れ』というフランス映画があった。1998年の作品でカンヌのコンペに出て日本でも翌年公開された。監督はむしろ舞台演出家や俳優として有名なパトリス・シェローだった。
既に何度も書いたように、オリンピックは嫌いだ。ワールドカップも高校野球も同じように苦手だが、特にオリンピックは国別のメダル競争があって、馬鹿らしいと思う。この移民の時代には、どの国籍で出場するかはかなり恣意的になる。そもそもスポーツに国別はどれほど意味があるのか。
今朝の「朝日」のオピニオン面に「東大 イメージとリアル」と題して3人が語っている。「何を今さら」と思った。普通に社会人生活を数年やれば、「東大卒」というのがほとんど意味を持たないことは誰だって知っている。「さすが東大」とか「東大なのに」とか会話のネタ程度にしかならない。
最近のコメント