書籍・雑誌

2019年4月 5日 (金)

『〈いのち〉とがん』を読んで

坂井律子著の『〈いのち〉とがん』を読んだ。読んだのは、「朝日新聞」で旧知の河原理子記者が紹介していたから。著者の坂井さんはNHKのディレクターで、河原さんや私と同世代。がんになって死ぬまでを書いたと「朝日」で読んで、すぐに買った。

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2019年4月 3日 (水)

『最後の恋』とは

自宅近くの神楽坂駅そばにある「かもめブックス」でよく本を買う。お店に漂う雰囲気がいいし、並べてある本の趣味がハイレベル。同じ場所に昔から別の本屋があったが、そこがつぶれる時に、近くの本の校正会社が新しい書店を立ち上げたのが5年近く前だった。

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2019年3月25日 (月)

『やおいかん 熊本地震』の濃密さ

大学時代の親友の岩永芳人君から、最初の著書という『やおいかん 熊本地震《復興への道標》』が送られてきた。彼は読売新聞西部本社の記者で、これは熊本地震のその後を追った新聞連載を本にしたものだ。彼は熊本に3度も勤務していたが、地震の時はそこにいなかった。

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2019年3月 9日 (土)

暗澹たる読書、ふたたび:『帝国の慰安婦』

久しぶりに「暗澹たる読書」を感じたのは、朴裕河(パク・ユハ)の『帝国の慰安婦』。昨夏にこの著者の『和解のために』(2006)を読んで、あまりに落ち込んだので2014年に出たこの本は読む気が起こらなかった。ようやく関西の集中講義も入試も母の法事も済んで、手に取った。

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2019年3月 5日 (火)

40年ぶりの『眼球譚』

早いもので、もう母の四十九日。なぜか福岡に行く飛行機に携えていたのが、ジュルジュ・バタイユの『マダム・エドワルダ/目玉の話』。法事の日にこんな本を読むとは、とんだ罰当たりの息子である。

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2019年2月27日 (水)

トリエステに思いを馳せる

3月15日公開のハンガリー映画『サンセット』についてはここに2回も書いたが、もう1つ気になることがあった。主人公イリスがハンガリーのブダペストを訪れる前に住んでいた「トリエステ」という街だ。

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2019年2月22日 (金)

日本統治下の韓国映画の「植民地メランコリア」

昨年末に私の学生が企画した映画祭「朝鮮半島と私たち」のために買った本で李英載著『帝国日本の朝鮮映画』(2013)があった。読もうとしたが難しいのでそのままになっていたが、本を整理しながらパラパラとめくっていて驚いた。

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2019年1月17日 (木)

『川島雄三は二度生まれる』を読む

福岡への飛行機の往復で、川崎公平、北村匡平、志村三代子という気鋭の若手研究者の編著『川島雄三は二度生まれる』を読んだ。日本映画史を少しかじれば、川島雄三が謎の存在であることがよくわかる。『幕末太陽伝』のような傑作もあれば、駄作も多い。

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2019年1月10日 (木)

ようやく『伯爵夫人』を読む

2年ほど前に蓮實重彦氏の『伯爵夫人』が三島由紀夫賞を取り、その記者会見が話題になった時、私は6カ月のパリ滞在中だった。WEBRONZAに蓮實発言をめぐる文章までパリから送ったが、件の小説は読んでいなかった。

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2019年1月 3日 (木)

年末年始の読書:『ジャポニスム』

去年から今年の春くらいまで、フランスでは「ジャポニスム2018」という一種の「日本年」が開催されている。単純に言うと日本関係のイベントをたくさんやっているわけで、日本でも「フランス年」はあったから2国間の協定なのだろう。ただ、「ジャポニスム」という呼称にちょっと違和感を覚えた。

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