岩下志麻『同志として妻として』を読む
岩下志麻が昨年3月に亡くなった夫・篠田正浩との思い出を語る『同志として妻として「運命の人」篠田正浩と歩んだ道』を読んだ。いわゆる美人女優が二枚目の夫の監督について語ると聞くと「おのろけ」のようで買う気が薄れるが、「聞き手」となった友人の石飛徳樹さんが送ってくれた。
岩下志麻が昨年3月に亡くなった夫・篠田正浩との思い出を語る『同志として妻として「運命の人」篠田正浩と歩んだ道』を読んだ。いわゆる美人女優が二枚目の夫の監督について語ると聞くと「おのろけ」のようで買う気が薄れるが、「聞き手」となった友人の石飛徳樹さんが送ってくれた。
前にも書いたように新書は本当にいろいろで、目が覚めるような画期的な本もあるが、本当に中身のないものもある。最近読んだ加藤喜之『福音派ー終末論に引き裂かれるアメリカ社会』はそのどちらでもなく、十分に読み応えはあるが途中でうんざりする本だった。
最近、私より少し年上の映画関係者の自伝やインタビューをよく読む。金子修介『無能助監督日記』は、現在も活躍する監督が学生から日活に入社して監督になるまでを振り返ったもので、なかなか楽しそうで羨ましくなった。金子さんは71歳。
前回、この本について書くと言いながら自分が崔洋一さんに怒鳴られたことしか書かなかったので、今回は本の中身について書こうと思う。この本は全体の4/5の第一章が、ライブ配信番組「DOMMUNE」における樋口尚文さんのロングインタビューからなる。
私は食べることが好きだ。居酒屋やレストランで食べるのも好きだし、自分で作るのも楽しい。料理の本もよく買ってきては、自分で作る場合を考えながら読む。「これなら作れる」とか「これは材料が揃わない」とか言いながら。
金子修介監督はデビュー作の『宇能鴻一郎の 濡れて打つ』(1984)を公開時に見てから何本かは見ている。10年ほど前に一度だけ本人とほんのちょっと会ったが、イメージ通りの優しそうな方だった。さて、今回彼の『無能助監督日記』を読んだのは、どこかネットでこの本をほめていた文章があったから。
四方田犬彦さんの新著『映画誌への招待』を読んだ。これは1998年に出した『映画史への招待』に書き足したもので、ほかの本の一部や学会発表が加わり、Ⅲ2「「映画史から「映画誌へ」が」が書き下ろし。
梶原阿貴著『爆弾犯の娘』をようやく読んだ。私はもともと学生運動の話が好きで、1968年の日大や東大の闘争のみならず、あさま山荘事件もよど号事件も三菱重工爆破事件も気になる。三菱事件は韓国の女性監督が撮った『狼をさがして』というドキュメンタリーを見たし、桐島聡が名乗り出た直後に死んだ時は妙に興奮した。
例によって自宅近くの書店「かもめブックス」で買ったのが、文庫の穂村弘編『近現代短歌』。この編者はエッセーで名前は知っていたが、「歌人」らしい。いずれにせよ、私と同世代の歌人が選ぶ明治以降の短歌というので買ってみた。
久しぶりに夏目漱石の本を読んだ。といっても、『私の個人主義』と題して講談社学術文庫から出ている講演集だ。全部で5つの講演が載っているが、あちこちに本音が出ていてどれもおもしろかった。
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