書籍・雑誌

2019年8月13日 (火)

『黒澤明の羅生門』に考えたこと

ポール・アンドラ著北村匡平訳の『黒澤明の羅生門』を読んだ。ポール・アンドラ氏はコロンビア大学で日本文学を教えているが、3年前に一度会ったことがあった。その時にこの本を書いていると聞いていた。

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2019年8月 9日 (金)

エミール・ギメの見た日本

フランスのエミール・ギメが1880年に書いた『明治日本散策 東京・日光』を岡村嘉子氏の新訳で読んだ。エミール・ギメは今ではパリの国立ギメ東洋美術館の創始者として名前を残しているが、私は昔からリヨン生まれというのが気になっていた。リヨンはリュミエール兄弟が生まれ、シネマトグラフを作り出した都市である。

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2019年7月12日 (金)

外国人が増えて

先日のニュースによれば、今年の1月1日の時点で日本人の数は前年より43万人減って1億2744万人で、10年連続の減。一方外国人は17万人増えて267万人で、初めて総人口の2%を超えたという。世界的に見たらずいぶん少ない少ないがだろうが、やはり外国人が増えたのは間違いない。

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2019年7月 3日 (水)

『日本統治下の朝鮮シネマ群像』の衝撃:その(3)

この本についてはいろいろ語りたいことがまだある。現在見られる日本支配下の朝鮮映画で一番の傑作が『授業料』(40)であることは、みんなの意見が一致している。この本によれば1940年代の、1940年代の朝鮮文壇人のアンケートで歴代1位が『アリラン』(26)、2位が『無情』(39)で3位がこの作品という。

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2019年7月 1日 (月)

『平成史』を読んだわけ:その(2)

『平成史』の中で印象に残った部分をアトランダムに書き留める。佐藤優氏が作家として仕事をするうえで学んだのは、井上ひさしと竹村健一という。リベラルの井上と保守の竹村の異色の組み合わせが興味深い。

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2019年6月27日 (木)

『平成史』を読んだわけ:その(1)

少し前に、佐藤優、片山杜秀両氏の対談集『平成史』を引用したが、この本を読んだのは「映画祭「映画と天皇」のことが出てるよ」と友人に聞いたからである。佐藤優さんには1年半前にこの映画祭のチラシにコメントをもらい、会場で上映後トークもお願いした。

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2019年6月11日 (火)

『日本統治下の朝鮮シネマ群像』の衝撃:その(2)

この本から私は日本統治下の朝鮮映画について実に多くのことを学んだ。1930年代から1943年頃までの朝鮮映画を見て現代の我々が一番驚くのは、韓国語がふんだんに使われていることではないだろうか。この本は今井正監督『望楼の決死隊』(1943)から始まるが、まずその言語のミステリーを解く。

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2019年6月 7日 (金)

原武史『平成の終焉』が見せる行幸啓の真実

原武史の天皇制をめぐる本や発言についてはここで何度も書いたが、この3月に出た新書『平成の終焉―退位と天皇・皇后』を本屋でめくると行幸啓(天皇・皇后の旅行を指す)をめぐって興味深い記述があったので買った。彼の本はいつも的確でわかりやすい。そのうえ鉄道オタクなので、列車にはくわしい。

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2019年6月 2日 (日)

『日本統治下の朝鮮シネマ群像』の衝撃:その(1)

出たばかりの下川正晴著『日本統治下の朝鮮シネマ群像 《戦争と近代の同時代史》』を読んだ。下川さんは昨年末に私のゼミ学生が企画した映画祭「朝鮮半島と私たち」に観客として来られて、声をかけられた。すぐに意気投合して飲みに行ったが、戦前の朝鮮映画の知識に圧倒された記憶がある。

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2019年5月30日 (木)

展覧会をめぐる本:その(4)

去年の8月に出版記念パーティーに出てから読んでいなかったのが、若林覚氏の『私の美術漫歩 広告からアートへ、民から官へ』。この題名は、若林氏がサントリーの宣伝部長から文化事業部長、そしてサントリー美術館の副館長になって、その後昨年夏まで練馬区立美術館の館長を務めた経歴をそのまま示す。

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