書籍・雑誌

2017年4月23日 (日)

田中眞紀子『父と私』に失望

実は、私は田中角栄についての本が好きだ。政治学者や新聞記者が書いた本も、愛人たちやその子供が書いた本さえ読んでいる。大嫌いな石原慎太郎の本だけは読んでいないが。だから娘の田中眞紀子の本も楽しみにして読んだ。

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2017年4月20日 (木)

今頃読む『ねじまき鳥クロニクル』

この3月初めにWEBRONZAで『騎士団長殺し』の書評を書いた時に、『ねじまき鳥クロニクル』(1994-95)との類似を指摘する文章をネットでいくつか読んだ。実はこの小説は買ってあったが、冒頭しか読んでいなかった。

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2017年3月25日 (土)

永田雅一にハマる:その(1)

『全裸監督』の村西とおるといい、『狂うひと』の島尾敏雄・ミホ夫妻といい、狂ったように過剰な人生を生きた人が好きだ。自分がそういう生き方ができずに、安全な道ばかり歩んでいるからかもしれない。最近の関心は、少し古いが永田雅一。

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2017年3月15日 (水)

『狂うひと』の狂気:その(2)

筆者の梯久美子が、島尾敏雄は妻に読ませるために日記を書いていたのではと考えたのは、2008年に会った敏雄の友人の話からだ。敏雄は九大時代に、下宿の女中に気があるようなことを、読まれることを前提に日記に書いて机の上に置いていたという。

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2017年3月13日 (月)

『狂うひと』の狂気:その(1)

梯久美子著『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』を読んだ。『全裸監督』とは100%違う内容だし、こちらは読むのに苦労するが、同じように熱狂して読んだ。島尾ミホとはもちろん『死の棘』などの著者、島尾敏雄の妻。梯久美子は『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』(2005)が良かったので、期待して読んだ。

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2017年3月10日 (金)

村上春樹の新作は:その(3)

『騎士団長殺し』についてもう1回だけ。「私」は、妻と別れた時はプジョーに乗っていた。彼は友人の父親の家に住む時にトヨタ・カローラ・ワゴンを買う。つまり、妻と再び暮らすまでの「自分探し」の時期に、フランス車から国産車に変える。周りの登場人物がジャガーやボルボやミニに乗るから、これは目立つ。

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2017年3月 8日 (水)

村上春樹の新作は:その(2)

『騎士団長殺し』は、まず題名からして村上の小説としてはわかりにくい。これまでのポップな感じがおよそなく、まるでかつての大江健三郎の小説の題名のようだ。これはモーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』から来るというのは、音楽好きの村上らしいが。

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2017年3月 4日 (土)

『全裸監督』にのけぞる:その(2)

村西とおること草野博美の人生には、信じられないほどの狂気といいかげんさと人情が折り重なっている。1980年にビニ本の小売店チェーンを作った時は、ビデオゲームで大儲けした北海道を選んだ。75日で全道に48店舗を作る。「ほどほどにしておくことができない、過剰な事業が爛漫と花咲き、この男に眠っていた狂気の拡大主義が頭をもたげた」

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2017年3月 1日 (水)

村上春樹の新作は:その(1)

先週の24日(金)に友人がフェイスブックで「今日は村上春樹の新作の発売と『ラ・ラ・ランド』の公開で心が躍る」と書いていた。村上の『騎士団長殺し』は発売前に重版を決め、第1部70万部、第2部60万部を刷ったという。一方、『ラ・ラ・ランド』は最初の土日が興収4億円超。

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2017年2月26日 (日)

『全裸監督』にのけぞる:その(1)

「ナイスですね」という言葉がある。実は私も前はよく使ったが、てっきり長嶋茂雄・元巨人監督の発言から生まれたと思っていた。ところがこれはAV監督として名高い村西とおるの言葉だということを、本橋信弘著『全裸監督 村西とおる伝』を読んで知った。

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