『ヌーヴェル・ヴァーグ』という本を出す:その(1)
4月17日刊で集英社新書から『ヌーヴェル・ヴァーグ 世界の映画を変えた革命』を出した。前著の『永遠の映画大国 イタリア名画120年史』を同じ集英社新書から出たのが2023年2月だから、2年2ヵ月かかったことになる。
4月17日刊で集英社新書から『ヌーヴェル・ヴァーグ 世界の映画を変えた革命』を出した。前著の『永遠の映画大国 イタリア名画120年史』を同じ集英社新書から出たのが2023年2月だから、2年2ヵ月かかったことになる。
中条省平さんの最終講義に行った時、最初のあたりで中条さんが触れた本がヤニス・バルファキス著『テクノ封建制』。なぜこの本について話したのか思いだせないが、たぶん1960年代後半について話す導入として現代の資本主義がどのように変わったかを言いたかったのかも。
池袋の三省堂書店で『名医が教える飲酒の科学』を手に取ったら買ってしまった。目次を見たら「なぜ酔っぱらっても家に帰れるのか」とか「酒乱かどうかの決め手は「記憶の飛び」」など書かれていたから。
「『ブルータリスト』がわからない」と書いた後に思いだしたのは、昔、「朝日」の同僚だった記者のこと。彼は少しでも難しい映画は嫌いで「わからない」と正直に言っていた。今、世界に必要なのは「わからない」と言う勇気なのかもしれない。
前にここで書いたように、一昨年から昨年にかけてフランスの映画界ではフィリップ・ガレルやジャック・ドワイヨンなどのポスト・ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちが、次々と過去のセクハラで告発されている。その中心となった女優のジュディット・ゴドレーシュは去年のカンヌでそれを取り上げた映画を発表して話題になった。
これまた1年以上放っておいた本、伊藤彰彦『仁義なきヤクザ映画史 1910-2023』を読んだ。もともと「ヤクザ映画」自体をあまり見ていなくて、山根貞男さんや蓮實重彦さんがほめる東映の任侠映画を十数本見たくらい。
島崎今日子著『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』をようやく読んだ。『週刊文春』の連載の時に気になったので1年以上前に買っていたが、そのまま放っておいた。ジュリーという存在は、私にとってはどこかピンと来なかったからかもしれない。
ノーベル賞を取った韓国の女性作家、ハン・ガンは、最近『すべての、白いものたちの』と『少年が来る』を読んだが、その詩的で内的な世界が妙に気になって『菜食主義者』を読んだ。今回はこれまでの2作と違ってずいぶん物語性が強く、あっと言う間に読んだ。
ノーベル賞を取った韓国のハン・ガンは、ここに先日書いたように『すべての白いものたちの』が文庫になっていたので読んだ。その静かで詩的な独白に惹かれて、次に買ったのが単行本の『少年が来る』。
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