椹木野衣『戦争と万博』の世界観
椹木野衣という私と同世代の美術評論家は、名前は知っているがきちんと読んだことはなかった。近所の書店カモメブックスで『戦争と万博』の文庫本があったので、買ってみた。出だしからかなりおもしろい。一言で言えば、大阪万博は第二次世界大戦の記憶のうえに企画されたということか。
椹木野衣という私と同世代の美術評論家は、名前は知っているがきちんと読んだことはなかった。近所の書店カモメブックスで『戦争と万博』の文庫本があったので、買ってみた。出だしからかなりおもしろい。一言で言えば、大阪万博は第二次世界大戦の記憶のうえに企画されたということか。
去年の4月に出した『ヌーヴェル・ヴァーグ 世界の映画を変えた革命』を書きながら気になったことの一つは、フランスのヌーヴェル・ヴァーグの監督たちがどのようにアルジェリア戦争を表現したかであった。
昨年末に出た高橋源一郎の新書『ぼくたちはどう老いるか』を読んで、めまいがするほど心を動かされた。この本は、「老い」を描く多くの先人の文章を紹介しながら、著者がコメントをしてゆく形を取っている。
週に2、3回は近所の書店「カモメブックス」に行く。ここは入口近くで毎週「特集」をしていて、「異文化に触れる」などテーマを決めて30冊ほどの本が並ぶ。そこでふと買ったのが、遠藤周作『留学』文庫版。この作家は1950年、まだ占領下の日本からフランスに留学している。
北村匡平さんから新著『観る技術、読む技術、書く技術。』を送っていただき、すぐに読んだ。大きな活字で手触りのよい装丁だったこともあるが、中身に関心があったから。私は長年映画を見て、本を読む生活を続けてきたが、「書く」ことには自信がなかった。
宮下規久朗さんの新刊『戦争の美術史』を読んだ。岩波新書で270頁くらいだが、ずっしりと読みごたえがあった。宮下さんは30年ほど前、彼が美術館学芸員だった頃にお会いしている。その後神戸大学で教え始めてからは多くの本を書いているが、いくつかを読んでいつも魅了されてきた。
2年前に『永遠の映画大国 イタリア名画120年史』を書いた時はどんな批判が来るか怖かったが、実際にはほぼなかった。考えてみたら日本でイタリア映画に本当に詳しい人は多くない。私の知りあいだと、間違いを指摘しそうなのは5、6人くらいか。
城山三郎の『落日燃ゆ』を読んだせいか、妙に「死に方」が気になってきた。遺書を残さずに、静かに死んでいった広田弘毅の心情をずっと考えていた。そのせいもあって、本屋で見つけた梯久美子の『昭和の遺書』を読んでみた。
今回、城山三郎という作家の本を初めて読んだ。この小説家のイメージとしては、「経済小説」の大家として企業人や経済関係の官僚の人生を描いている感じで、私は関係ないと思っていた。
大塚英志の新著『「日本文化」はどう創られてきたのか 戦時下のモンタージュ』を読んだ。新書なのにずいぶん分厚く、500頁近い。買ったのは、帯に書かれた「ファシズム体制下「日本的なイメージ」はエイゼンシュテインが創った」にピンと来たから。
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