書籍・雑誌

2017年2月17日 (金)

『カリガリ博士』の大きさ

去年末に送っていただいた四方田犬彦さんの新著『署名はカリガリ 大正時代の映画と前衛主義』を、ようやく読んだ。四方田さんは、去年の4月にパリのシネマテークで衣笠貞之助について講演をした。パリにいた私は誘われて聞きにいったが、その内容をさらにくわしく述べたのがこの本だ。

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2017年1月20日 (金)

映画音楽の本が続々

「○○が続々」とか「△△の動きが止まらない」という表現は、ちょっとした流行を書く時に新聞が使う見出しや出だしの文章だけれど、最近思うのは映画音楽の専門的な本が増えたこと。それも「思い出の映画音楽」などとは違い、音楽の専門家が書いている本が多い。

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2017年1月16日 (月)

小津と文学について考える

川本三郎氏の『銀幕の東京』を読んでいたら、小津と文学について気になったので、本棚から貴田庄著『小津安二郎 文壇交遊録』を取り出して読んだ。前に読んだはずだが、今読むとこれがなかなかおもしろかった。

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2017年1月10日 (火)

「アエラ」の邦画特集が迷走

現在発売中の1つ前の正月合併号の「アエラ」の邦画特集が、迷走して物議を醸しているようだ。記事の一部がライブドア・ニュースなどで流れたこともあって、フェイスブックにも反発の声があった。表紙のコピーは「5つの決断で日本映画は頂点へ」

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2017年1月 1日 (日)

年末年始に考える:その(2)

神楽坂に住んで、今年の夏で20年になる。その前は約10年間を、武蔵関、高田馬場、行徳、豊洲、白山と転々とした。東京に住んで去年で30年になった。そんなことを考えたのは、年末にデジタル修復版ブルーレイで『東京物語』(1953)を見たから。

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2016年12月25日 (日)

36歳のゴダール

アンヌ・ヴィアゼムスキーの『彼女のひたむきな12カ月』を読んだ。ヴィアゼムスキーは、『中国女』(1967)を始めとして60年代後半のジャン=リュック・ゴダールの映画に出演し、生活をともにしていた女性だが、今は小説家として知られている。

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2016年12月23日 (金)

宗教はビジネスか:その(2)

島田裕巳氏の『新宗教ビジネス』について、もう少し書きたい。創価学会は「ブック・クラブ」型のビジネス・モデルと書いたが、そうであれば、最も重要な作者の池田大作氏には莫大な印税収入が入るはずだ。しかし、ここですごいのは、彼がそれをほとんど懐に入れていないことだ。

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2016年12月21日 (水)

宗教はビジネスか:その(1)

「宗教映画祭」で山本政志監督の『水の声を聞く』(2014)を見て思ったのは、こんなに簡単に宗教団体を作れるのかということだった。そこで、「宗教映画祭」のパンフにも書いてもらった島田裕巳さんの『新宗教ビジネス』などを読んでみた。実は前から買ってあったが、読んでいなかった。

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2016年12月 8日 (木)

『東京どこに住む?』に考える

東京のどこに住むのか。地方出身者は上京以来いつも考える。これが人によって違う。速水健朗の『東京どこに住む?』は、そのあたりをわかりやすく書いている。副題は「住所格差と人生格差」。いかにもキャッチ―だ。

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2016年11月30日 (水)

『コンビニ人間』の現代性

パリにいたこの夏に芥川賞で話題になっていたのが、村田沙耶香『コンビニ人間』。著者は長年コンビニに勤めており、受賞の発表の日も働いていたなどと報道されていた。すっかり忘れていたが、先日本屋で目にして買い、一気に読み終えた。

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