この暑さで授業をする大学とは
昔も今も、小中学校の夏休みは7月20日前後から8月末までと決まっている。北海道など地域によっては数日ずらすようだが、これが基本で変わっていない。かつて、私が大学生だった頃の大学の休みは7月初旬からだった。
昔も今も、小中学校の夏休みは7月20日前後から8月末までと決まっている。北海道など地域によっては数日ずらすようだが、これが基本で変わっていない。かつて、私が大学生だった頃の大学の休みは7月初旬からだった。
一昨日の「朝日」朝刊1面トップは「国立大法人化20年 本社調査」だった。2004年4月に国立大学が法人化され、20年がたつ。「朝日」が学長にアンケートを送ったところ、15%が「悪い方向に進んだ」、52%が「どちらかと言えば悪い方向に進んだ」。つまり67%、7割近くが失敗だったと答えている。
国立大学法人法が改正されようとしている。東大などの一流校に「運営方針会議」の設置を義務付けるもので、大学教員などが反対している。私も署名が回ってきたのでサインした。さて「運営方針会議」とは何なのか。
私の学生企画の映画祭「移民とわたしたち」が8日(金)に終わった。たった1週間だし、主体は学生で私は会場に行かない日が2日もあったのだが、それでもイベント屋特有の疲れと満足感は感じた。
アニメーション作家の山村浩二さんのこれまでの作品が国立映画アーカイブで連続上映されているので、見に行った。なかなか時間がないのでどれにしようかと悩んだが、上映後トーク付きの「1979-80年代 学生時代」を見た。
どうしたら大学の先生になれるのか、これは意外に関係者でないとわからないかもしれない。まず高校までの先生と違って、「教員資格」というものはない。大学で所定の単位を収めて教員免許を取り、自治体などの試験に合格する必要はない。原則は「博士号」だが、「それ相当の実績」があればいい。
前に書いたように、私が教える大学の大学院は中国人留学生が大半を占める。学部では日本映画を専門とする同僚がいるので、私は外国映画、主ににアメリカ映画、フランス映画、イタリア映画を扱うが、大学院では日本映画にせざるをえない。
「これからの大学教育」と大きく構えたが、要は大学も変わりつつあるということ。それは文科省も大学も学生も教員も。みんな好きな方向に向かっていて、誰にもどうなるかわからないのが現状では。
先日、イェール大学教授のアーロン・ジェロ―さんに私の大学で特別講義をしてもらった。「海外における日本映画研究の歴史と現在」というずいぶん大きなテーマだったが、外国に日本映画の研究者がいて長い伝統があることを学生に知ってもらいたいと思った。
「留学生と見る日本映画」は去年の7月に(2)を書いて途絶えていたが、復活したい。なぜか5、6人の中国人留学生が私の大学院の授業に現れたのは2020年のことで、ちょうどコロナ禍と重なった。その年は戦前の日本映画を扱ったが、作品を指定してアマゾン・プライムやYoutubeで見て来てもらって、オンラインや対面で論じた。
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