大学

2025年2月 2日 (日)

大学で何を学ぶか:その(2)

映画の理論系専攻を希望する学生が増えたと書いた。これにはもう1つ理由がある。理論系では同時に「映画ビジネス」も教えるからだ。大学で「映画ビジネス」というのは、普通に考えたら教えるのが一番難しそうだ。

続きを読む "大学で何を学ぶか:その(2)"

| | コメント (0)

2025年1月31日 (金)

大学で何を学ぶか:その(1)

新聞にはよく「続きもの」がある。あるテーマをシリーズで何回かに分けて書く記事のことだ。私は新聞社を離れてもう16年もたつのに、ここでよく「続きもの」を書く。中には一回目で終わることもあるが、それでも「続きもの」を思いつく瞬間が楽しく、先のことを考えずに始める。

続きを読む "大学で何を学ぶか:その(1)"

| | コメント (0)

2025年1月19日 (日)

博士の謎:その(4)「大学院重点化」とは何だったのか

日本の大学に大学院が増えたのは文部省(当時)の「大学院重点化」からだと書いたが、これは1990年に東大から始まった。大学院生の数を数倍に増やし、文部省から別予算が出たので教員は「大学院教授」と名乗った。実際はほとんどが学部でも教えていたが、そうなった。

続きを読む "博士の謎:その(4)「大学院重点化」とは何だったのか"

| | コメント (0)

2025年1月11日 (土)

博士の謎:その(3)博士号の後で

博士の謎は、実は今の大学院の本質的な問題に関わっている。1990年代から文科省の「大学院重点化」で大学院の学生数が急に増えた。一方で経団連の圧力もあって、もっと「実社会に役立つ学問」をという動きも強まった。例えばかつて大学でかなり教えていたフランス語やドイツ語は推奨せず、英語を中心にするという方向だ。

続きを読む "博士の謎:その(3)博士号の後で"

| | コメント (0)

2025年1月 7日 (火)

博士の謎:続き

かつては博士号を取るのは理系がほとんどで、文系の場合は海外で取得する場合が多かったと書いた。それが近年国内の文系でもホイホイ出すようになったが、博士号を取るには「博士論文」を提出しないといけない。出すだけではなく、その後「審査」を受けて受理されることが必要だ。

続きを読む "博士の謎:続き"

| | コメント (0)

2024年12月26日 (木)

「博士」の謎

かつて「末は博士か大臣か」という言葉があった。もともと明治の流行歌からきたらしいが、私が小さい頃、昭和40年代くらいまではよく使った記憶がある。明治以来の立身出世主義が、昭和にはまだ残っていたのだろう。

続きを読む "「博士」の謎"

| | コメント (0)

2024年7月24日 (水)

この暑さで授業をする大学とは

昔も今も、小中学校の夏休みは7月20日前後から8月末までと決まっている。北海道など地域によっては数日ずらすようだが、これが基本で変わっていない。かつて、私が大学生だった頃の大学の休みは7月初旬からだった。

続きを読む "この暑さで授業をする大学とは"

| | コメント (0)

2024年4月10日 (水)

国立大学法人化20年

一昨日の「朝日」朝刊1面トップは「国立大法人化20年 本社調査」だった。2004年4月に国立大学が法人化され、20年がたつ。「朝日」が学長にアンケートを送ったところ、15%が「悪い方向に進んだ」、52%が「どちらかと言えば悪い方向に進んだ」。つまり67%、7割近くが失敗だったと答えている。

続きを読む "国立大学法人化20年"

| | コメント (0)

2023年12月12日 (火)

変わる大学

国立大学法人法が改正されようとしている。東大などの一流校に「運営方針会議」の設置を義務付けるもので、大学教員などが反対している。私も署名が回ってきたのでサインした。さて「運営方針会議」とは何なのか。

続きを読む "変わる大学"

| | コメント (0)

2023年12月10日 (日)

映画祭「移民とわたしたち」を終えて

私の学生企画の映画祭「移民とわたしたち」が8日(金)に終わった。たった1週間だし、主体は学生で私は会場に行かない日が2日もあったのだが、それでもイベント屋特有の疲れと満足感は感じた。

続きを読む "映画祭「移民とわたしたち」を終えて"

| | コメント (0)

より以前の記事一覧