映画

2025年5月15日 (木)

『イッツ・ノット・ミー』に当惑

レオス・カラックス監督の『IT'S NOT ME イッツ・ノット・ミー』を劇場で見た。42分しかなく、これでシニア料金1200円は高いと思ったが、カラックスがゴダール風の作品を作ったというので見たくなった。



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2025年5月13日 (火)

25年目のイタリア映画祭:その(3)

イタリア映画祭は、開催時期、場所、規模(本数)など私が2001年の始めた時からほとんど変わっていない。ついでに言えばチラシやパンフのデザイナーや判型、印刷会社まで同じ。作品選択のテイストまで私が選んでいた時とかなり似ている気がする。

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2025年5月 9日 (金)

25年目のイタリア映画祭:その(2)

もうイタリア映画祭はとっくに終わったが、メモとして書いておきたい。マルコ・トゥッリオ・ジョルダーナ監督は、『ペッピーノの百歩』(2000)と『輝ける青春』(2003)がとにかくすばらしかった。前者は2001年の第一回のイタリア映画祭の初日の夜に上映された「オープニング作品」だった。

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2025年5月 7日 (水)

『エリック・ロメール』を読む:その(1)

アントワーヌ・ド・ベック&ノエル・エルプ『エリック・ロメール ある映画作家の生涯』を読んだ。実は4月17日刊の拙著『ヌーヴェル・ヴァーグ 世界の映画を変えた革命』で2度引用しているが、最初は仏語の原著を自分で訳していた。ところが去年の12月に翻訳が出たのを知り、3月の再校の段階でそちらからの引用にした。

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2025年5月 5日 (月)

わからないシリーズ:その(6)『ミッキー17』と『シンシン』

少し前になるが、ポン・ジュノ監督の『ミッキー17』を劇場で見た。彼がアメリカで作った『スノーピアサー』や『オクジャ』が私には母国で撮った『グエムル』などに比べてどこか絵空事に見えたので、どうしようかと思っていたが、予告編で見たくなった。

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2025年5月 3日 (土)

25年目のイタリア映画祭:その(1)

イタリア映画祭が25年目という。私が2001年に始めた映画祭だが、こんなに続くとは思わなかった。「私が始めた」と書いたのは誇張ではない。イタリア大使館から、2001年に「イタリア年」をやるので美術、音楽、映像などの企画を出して欲しいと言われたのが、その2年以上前だったと思う。

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2025年4月29日 (火)

『季節はこのまま』に流れる時間

5月9日公開のオリヴィエ・アサイヤス監督『季節はこのまま』をオンラインの試写で見た。いわゆる「コロナ禍」の外出禁止令の時期を描いた映画という意味では、1週間前に公開されたロウ・イエの『未完成の映画』と同じだが、雰囲気は全く違う。

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2025年4月25日 (金)

『新世紀ロマンティックス』の謎のリサイクル

5月9日公開のジャ・ジャンクー監督『新世紀ロマンティクス』を試写で見た。最近の作品は、『山河ノスタルジア』(2015)も『帰れない二人』(2018)も20年ほどの中国の激変を生きる男女を描いたもので、強い感銘を受けた。

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2025年4月23日 (水)

『未完成の映画』の静かな告発

5月2日公開のロウ・イエ監督『未完成の映画』を見た。最近、ドキュメンタリーと劇映画の境界がどんどんなくなっているが、これはその典型だろう。最初に「10年前に撮った映像を完成させよう」とスタッフがパソコンを動かし始める場面から、ドキュメンタリーのようだ。

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2025年4月21日 (月)

『来し方 行く末』の空気感

4月25日公開のリウ・ジアイン監督の中国映画『来し方 行く末』を試写で見た。始まった瞬間に「あっ、これは東京国際映画祭で見た」とわかった。後で調べてみたら2023年秋で『耳をかたむけて』という題だった。

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