映画

2021年4月14日 (水)

黒沢清監督とベネチア

先日、イタリア文化会館で黒沢清監督とベネチア国際映画祭のディレクター、アルベルト・ベルベーラ氏のオンライン・トークを司会する機会があった。英語字幕付きの『スパイの妻』の上映前の1時間弱で「銀獅子賞受賞記念」だったが、これが意外におもしろかった。記憶をたどりつつ紹介したい。

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2021年4月13日 (火)

『アンモナイトの目覚め』に考える

イギリスのフランシス・リー監督の『アンモナイトの目覚め』を劇場で見た。予告編でまるで『燃ゆる女の肖像』のようだと思ったので、見たいと思った。別に女同士の愛に興味があるわけではないけれど、最近はこの分野で秀作が多い気がする。

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2021年4月11日 (日)

『サンドラの小さな家』に泣く

英国のベテラン女性監督、フィリダ・ロイドの『サンドラの小さな家』を見て少し泣いた。アイルランドのダブリンで夫のDVに耐えかねて家を出て2人の子供を育てるサンドラ(クレア・ダン)の話だが、冒頭に彼女の苦労する姿が出てくる。通いであちこちの家の老人介護をしたりレストランで働いたりしながら、2人の子供を保育園に送り迎えする。

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2021年4月 9日 (金)

『フィールズ・グッド・マン』がおもしろい

予告編で見て「これは何だ」と気になって『フィールズ・グッド・マン』を劇場で見た。アメリカのアーサー・ジョーンズ監督のドキュメンタリーで主人公は「カエルのペペ」の漫画を描くマット・フューリーだが、むしろペペそのものかもしれない。

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2021年4月 7日 (水)

『ハイゼ家百年』の試み

4月24日公開のドイツのドキュメンタリー映画『ハイゼ家百年』を試写で見た。劇場で予告編を見て、旧東独のある家族の百年を3時間38分で語ると知って見たいと思った。原題はHeimat ist ein Raum aus Zeit=「故郷とは時間からなる空間」。

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2021年4月 5日 (月)

『ノマドランド』の見せるアメリカ

アカデミー賞6部門にノミネートされたクロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』を劇場で見た。『ミナリ』がちょっと苦手だったので心配だったが、こちらはかなりよかった。ただ、見る前の私はかなり勘違いしていた。

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2021年4月 2日 (金)

『ブックセラーズ』は愛おしい

よく「No Music, No Life」という言葉を見る。私はクラシックのCDはそれなりに買ったが、今の自分にとって音楽は不可欠のものではないからこの言葉は当てはまらない。4月23日公開のドキュメンタリー映画『ブックセラーズ』の試写状に「No Book, No Life」と書かれていたのを見て、「これだ」と思った。

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2021年4月 1日 (木)

原正人さんと山崎剛太郎さんが亡くなった

映画プロデューサーの原正人さんが3月17日に89歳で亡くなっていた。朝日の訃報で驚いたのは、彼の本名が「山田良雄」だったこと。確かに原正人に比べたら、いい人そうでちょっと凡庸かもしれない。フットワークが軽く、あの明るさで笑いを振りまく様子には原正人がぴったりだ。

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2021年3月31日 (水)

『狼をさがして』を見て

「東アジア半日武装戦線」という言葉はよく覚えている。1974年に三菱重工爆破事件などを起こしたグループで、現場で血だらけになった会社員たちの写真と共に中学生の時に強く印象に残った。韓国の女性監督、キム・ミレがそのドキュメンタリーを作ったと聞いて、劇場に見に行った。

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2021年3月30日 (火)

岩崎昶について考える:その(2)

先日、岩崎昶(1903-1981)について書いたら、映画評論家の秦早穂子さんからメールが来た。「岩崎さんの記事、懐かしく拝読しました」という。私自身は会ったことはなかったが、その名前は特別な存在として大学院生の時に覚えた。今思うとその時にはもう亡くなっておられたが。

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