映画

2020年8月 5日 (水)

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のノスタルジックなニューヨーク

ウディ・アレンの『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』をようやく劇場で見た。松竹系の映画館なら誕生日割引で千円で見られるとわかったからだが、実は予告編を見てもいま一つ気が乗らなかった。それは主人公の「ギャツビー」をティモシー・シャラメが演じていたからかも。

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2020年8月 3日 (月)

『リトル・ジョー』に寒けがした

ジェシカ・ハウスナー監督の『リトル・ジョー』を見て寒けがした。「アップリンク渋谷」で日曜日午後なのにガラガラで冷房が強かったこともあるが、それよりも内容が植物からの感染をめぐる話であまりにリアルだったから。

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2020年8月 1日 (土)

『シチリアーノ』の凄み

8月28日公開のマルコ・ベロッキオ監督『シチリアーノ 裏切りの美学』を試写で見た。この監督は今世紀になって復活した感があるが、本作は『夜よ、こんにちは』(03)や『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』(09)に匹敵する凄みがある。

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2020年7月30日 (木)

『誰がハマーショルドを殺したか』の怪しい面白さ

映画『パブリック 公共図書館の奇跡』はBLM運動を予言していると言われて見たらだいぶ違ったが、「黒人問題」の根深さを強く感じたのは数日後に見たドキュメンタリー『誰がハマーショルドを殺したか』だった。これはデンマークのジャーナリスト、マッツ・ブリューガーの監督によるものだが、まず出てくる本人がちょっと怪しい。

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2020年7月28日 (火)

『パブリック 図書館の奇跡』に考える

エミリオ・エステベス監督の『パブリック 図書館の奇跡』を劇場で見た。興味深い題材だったが、最近見た新作では一番期待外れだった。新聞各紙の映画評ではかなり高い評価だったのに。それでも考えさせられることの多い内容だったのは間違いない。

 

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2020年7月27日 (月)

ベネチアの宿:その(1)

須賀敦子に『ヴェネツィアの宿』という短編集があった。たしかこの題名の短編が冒頭にあって、学会でフェニーチェ歌劇場近くのホテルに泊まった話だった。ベネチアの宿というのは、普通のヨーロッパの「ホテル」とはちょっと違う感じがする。

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2020年7月26日 (日)

日本と中国をめぐる映画:その(2)『未完の対局』

12月の学生主催の映画祭のために、佐藤純彌監督の日中合作映画『未完の対局』(1982)を学生たちと見た。実を言うと、この映画はこれまで見たことがなかった。私が大学生の時に大宣伝で公開されたが、当時はこの種の「大作」が大嫌いだった。

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2020年7月23日 (木)

日本と中国をめぐる映画:その(1)

毎年12月に私の学生が企画する映画祭のテーマが「中国と日本」に決まった。正式な映画祭名はまだだが、要するに中国と日本の関係をめぐる映画を選ぶことになった。コロナ禍で大学は今もオンライン授業だが、特別に許可をもらって試写をすることになった。

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2020年7月21日 (火)

『のぼる小寺さん』の純度

古厩智之監督の『のぼる小寺さん』を劇場で見た。最初新聞評などでこの題名を見た時、「なんだそれは」と思った。同名の漫画があるというが、もちろん読んだことはない。しかし映画自体も、この題名と同じくらいぶっ飛んでいた。

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2020年7月19日 (日)

『グレイス・オブ・ゴッド』に思う

公開直前に試写で見たフランソワ・オゾン監督の『グレイス・オブ・ゴッド 告発の時』について語りたい。オゾン監督は人間の感情のあらゆる問題を毎回違うスタイルで巧みに映画にする。今回は何と、聖職者の少年に対する性的虐待の問題に正面から迫った社会派の作品だ。

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