映画

2017年9月22日 (金)

『散歩する侵略者』を2度目に見ると

1度見て傑作だと思った映画は、だいたい2度目に見るとさらにおもしろい。ところが黒沢清監督の『散歩する侵略者』はそうではなかった。1度目に感じた驚きや笑いがあまり感じられず、どこかさめた気分で最後まで見ていた。何が起きたのか。

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2017年9月20日 (水)

『はじまりの街』のトリノを楽しむ

10月28日公開のイタリア映画『はじまりの街』を見た。イヴァーノ・デ・マッテオという監督は、これまで日本で見た『幸せのバランス』や『われらの子供たち』がテレビドラマのように小ぶりで今一つだったが、今回はトリノが舞台というので気になった。

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2017年9月18日 (月)

『彼女がその名を知らない鳥たち』の衝撃

10月28日公開の白石和彌監督『彼女がその名を知らない鳥たち』の試写を見た。この監督は『凶悪』で注目を集めたが、現代社会の問題を直視しながら人間の奥に潜むとんでもない悪を描く名手だと思った。

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2017年9月16日 (土)

ベネチアもこれで最後か:その(9)そのほかの映画

まだベネチアの話かと言われるかもしれないが、「朝日」もやっと昨日の夕刊に記者の報告を載せているので、まだ触れていないいくつかの作品について書いておきたい。まず受賞作品で個人的に今一つだったのが、銀獅子の審査員大賞のイスラエルのサミュエル・マオス監督「フォックストロット」。

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2017年9月14日 (木)

坂本龍一はヒーローだった

大島渚監督の葬儀の時、坂本龍一は弔辞の冒頭で「あなたは私のヒーローでした」と言った。このことを思い出したのは、11月4日公開の『Ryuichi Sakamoto: Coda』を見た時。これは現在65歳の彼を追ったドキュメンタリーで、ベネチア国際映画祭でワールド・プレミアだった。

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2017年9月13日 (水)

ベネチアもこれで最後か:その(9)ブーイング映画

映画祭のプレス上映では、時々大ブーイングが起こることがある。今回一番大きかったのは、ダーレン・アロノフスキー監督の「マザー!」Mother!だろう。作家を演じるハビエル・バルデムとその妻役のジェニファー・ローレンスが演じるある種のホラー映画だが、上映後のブーイングは大きかった。

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2017年9月11日 (月)

ベネチアもこれで最後か:その(8)イタリア映画

もう受賞結果が出ているが、ベネチアに来たからにはイタリア映画についてもっと書きたい。パオロ・ヴィルズィの「レジャー探し」についてはもう述べたが、コンペではほかにマネッティ兄弟の「愛と銃弾」Ammore e malavitaとセバスチアーノ・リーゾの「ある家族」Una famigliaがあった。

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2017年9月 9日 (土)

ベネチアもこれで最後か:その(7)賞予想

今回の最大の特徴はアメリカ映画や英語の映画に秀作が多いことだろう。そのうえ、イタリア人のパオロ・ヴィルズィまで英語で撮っている。マーティン・マクドナーは英国の監督で、新作「ミズーリ州エビング郊外の3つの看板」Three Billboards Outside Ebbing, Missouriは英国映画という表記だが、配給はアメリカのフォックス・サーチライト。

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2017年9月 8日 (金)

ベネチアもこれで最後か:その(6)日本映画

今年は例年になく、日本映画や日本に関連した作品が多いベネチアだった。実は邦画は昨年、一昨年とコンペに入っていなかったのが、今年は是枝裕和監督の『三度目の殺人』が出た。公式上映に参加したが、かなりいい反応だったと思う。

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2017年9月 7日 (木)

ベネチアもこれで最後か:その(5)

現在のベネチア国際映画祭のディレクター、アルベルト・バルベラの映画的趣味は古典的だ。アメリカ、フランスの映画を好み、中南米や中近東とアジアを少し入れる。もちろんイタリアの映画には力を入れる。当然だが、国を超えて似た感じの映画が揃う。

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