なぜ新聞小説を読むのか
新聞社には16年半も務めたのに、新聞の連載小説を読んだことはなかった。友人の記者が柳美里の連載『8月の果て』で苦しんでいた時も、関心がなかった。そんなものは単行本になって読んだ方が効率がいい、毎日読むなんて暇な人のすることだ、と考えていた。それなのに最近は「朝日」の連載小説を毎日読んでいる。
新聞社には16年半も務めたのに、新聞の連載小説を読んだことはなかった。友人の記者が柳美里の連載『8月の果て』で苦しんでいた時も、関心がなかった。そんなものは単行本になって読んだ方が効率がいい、毎日読むなんて暇な人のすることだ、と考えていた。それなのに最近は「朝日」の連載小説を毎日読んでいる。
映画祭が終わってからだが、六本木の国立新美術館で12月17日まで開催の「ピエール・ボナール展」を見た。ボナール展はこれまで何度か開かれているが、今回の展覧会はたぶんこれまでで最大でかつ質が高い。
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自宅近くの神楽坂駅前に「かもめブックス」という魅力的な書店がある。校閲専門の会社が始めたらしいが、小さいのに置いてある本の趣味がいい。売れないような本もたくさんある。そこで買った文庫が川上弘美の短編集『神様』。
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コクトーの映画は、実はおもしろかったことがない。「詩人の血」はシュルレアリスム色が強いけど、それ以上のものではない。戦後の「オルフェ」や「美女と野獣」も、コクトー的なシンボルを楽しむのはいいけれど、今の目から見ておもしろいかとなると、かなりきつい。
「ジャン・コクトー 嘘と真実」というDVDを見て、少し納得した。ゴダールいわく「フランスには文学や演劇から映画に乗り込んで不思議な役割を果たした4人組がいる。パニョル、ギトリ、デュラス、コクトー」。こんなことはフランスでしかない現象だと言う。
フランスは文学や演劇の伝統が強すぎるため、映画への評価も簡単ではないようだ。
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